出版社内容情報
大隈重信の政策に真っ向から異を唱え、初代大蔵大臣として日本銀行を創設、折からのインフレを収束して日本経済を救った男の生涯。
内容説明
日本史上最大の経済危機を救った信念の人。西南戦争後の大インフレを退治した松方財政の全貌を描く。『円を創った男―小説・大隈重信』、『儲けすぎた男―小説・安田善次郎』に続く、明治経済小説三部作完結。
著者等紹介
渡辺房男[ワタナベフサオ]
1944年、山梨県甲府市生まれ。東京大学文学部仏文科卒。NHK在職中の1999年、「桜田門外十万坪」で第23回歴史文学賞を、「指」で第18回世田谷文学賞を受賞。2001年には「ゲルマン紙幣一億円」で第15回中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
9
26子も設けた子沢山の政治家という印象でしたが 内閣総理大臣の功績ではなく日本銀行設立・新紙幣の発行日に奔走した時代を中心に書かれています。 維新政府内の人間関係も知れて興味を惹かれました。 2024/05/21
団塊シニア
8
松方デフレを断行して財政の健全化と物価の安定に成功した松方正義の半生を描いてる。現在の日本の再生に参考になることが多く一読の価値がある。2012/05/19
takao
1
西郷の乱で戦費が必要になって、民間資金を集めるべく2017/10/09
さらちゃん
1
明治の気概が伝わる。新しい時代は痛みを伴うもので、規律は信念に通じる2015/03/21
rbyawa
1
e231、今まで読んだ著者さんの作品の中では一番小説らしくて面白かったです、特に人物像としてはすごく納得、前近代の貨幣に馴染みがなく今までさんざん裏切られてきた民衆の意識に添って、ただし西洋技術への理解もある、て立ち位置が妥当でしょうね。ただまあ、松方デフレって「良い部分もあったとは思うけど」って評価なんだよなぁどっちかというと。なんで外資が悪いのかの説明がないから大隈重信がなんで悪いのかがわかりにくくなってるってのもあるし…著者さん自身が嘘付けないんだろうな、作品の面白さと関係なしに評価したいかもなぁ。2014/08/19
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