出版社内容情報
「ふつうの人と違う」三十七歳のレミちゃんと十五歳の藍子が過ごした奇妙な数カ月。切ないラストに胸がつまる感動作。
「私がはじめて頭ではなく、心で書いた小説です」
そう作者が語る、今年度最高の感動作!
「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。」
――十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に棲むことになった三十七歳のレミちゃん。
むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。
季節の移り変わりとともに描かれる人の人のきずな、人間のみにくさと美しさ。
そして涙がおさえられない最後が待ち受ける。
いま筆力を最も高く評価されている、日本文学の正統な担い手による最高傑作。
内容説明
「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ…」。大人になりきれない37歳のレミちゃんともう子どもではいられない15歳の藍子。心ゆさぶる友情の物語。
著者等紹介
青山七恵[アオヤマナナエ]
1983年生まれ。埼玉県出身。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年、「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。07年、「ひとり日和」で芥川賞受賞。09年、「かけら」で川端賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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