出版社内容情報
末期癌と知った好青年が抑えてきた殺人願望を満たす。欲望の裏にある封印された過去。余命少ない刑事が執念で追う衝撃の傑作ミステリ。
内容説明
榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。そして事件は予想もしない方向へ―衝撃の展開、感涙の結末。
著者等紹介
薬丸岳[ヤクマルガク]
1969年兵庫県明石市生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
211
ちょっとイマイチ。リアルタイムには、犯人により4人が殺められ、交通事故で1人が死亡し、2人が癌で病死。都合良く20年前の未解決事件にもつながるのかとも睨んだがそちらは依然未解決のまま。いろいろ邪推はできるけど。2013/09/05
ダイ@2019.11.2~一時休止
196
余命少ない刑事と犯人の物語。ちょっと重い内容に読後感は悪かったが楽しめた。2014/01/18
のり
142
犯罪者の榊と事件を追う蒼井。どちらにも残された時間は少ない。トラウマを抱え歪んでしまった事実には同情の余地はあるにせよ、澄乃に対してまで、手をかけようとしたのはきつすぎる。あの現場を目にしてしまった事をさしおいても…一方の蒼井の亡き妻との約束には胸がつまる。残された者、子供達への想い。一方通行では報われない。誤解が溶けたその先には…僅かな時を性と生で対峙した二人。とにかく切ない。勝手な妄想で、矢部と瑞希の未来を垣間見た。2017/04/03
冴子
136
夏目シリーズ以外の初めての薬丸作品。連続婦女殺人犯とそれを追う刑事。2人の末期ガン患者の死闘に息を飲む勢いで一気に読み終えた。榊の殺人への衝動や記憶喪失の原因が今ひとつ理解できなかったが、蒼井刑事の刑事としての執念がすごかった。2016/12/25
こうじ
133
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)加害者と刑事の余命宣告!自分だったら、あっさり入院して死を待つかもしれない^_^;2015/09/09
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