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夢に見た娑婆―縮尻鏡三郎

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163813103
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

鏡三郎が行きつけの店で楽しむ鳥肉料理。だが鳥問屋をめぐっておかしな動きが……。鏡三郎は飼鳥屋の新三郎のために一肌脱ぐことに。

内容説明

江戸庶民の味、鳥肉料理。近ごろ、問屋仲間でおかしな動きをする輩が…。三年三月の寄場送りから戻ってきた鳥の仲買人・新三郎が陥った窮地。鏡三郎はひと肌脱ぐべく、東へ西へ奔走する。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、作家となる。85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だいしょう@SR推進委員会

10
将軍の鷹の餌である鳥(スズメと鳩)の納入でこんなに大がかりな組織と金銭の出入りがあるなんて…作家のウンチクもさることながら、日本人って頭いいのか悪いのかわから~ん。物語はそのいざこざに巻き込まれた知り合いを助けるべく鏡三郎たちがいろいろ活躍するのだが、彼らのあっさり、しっとりした距離感が絶妙で、この作家ならでは。鏡三郎がひょんな事から大金を得ちゃう話もらしくておもしろかった。さまざまな事件が微妙に関わりながらなだれこんでいく結末も気になって夜中まで一気読み。穏やかな締めにほっと一息。やっぱめでたしでしょ。2012/06/01

ソババッケ

5
縮尻鏡三郎シリーズの第7弾。飲み仲間の北の臨時廻り梶川三郎兵衛と刀法指南の羽鳥誠十郎と3日毎に通う ももんじ屋。ここは猪、鹿の肉を主に扱うが、入手量が一定していないので、鳥肉も扱った。こういった話から今回の物語が始まる。江戸の鳥肉流通業界の話である。後半にとって付けたように大坂に旅することになるが、大番屋が民間の組織とはいえ、そんなに簡単に元締め職を留守にできるものなのか。 毎回、江戸のもめごとの世界を、独特の視点で紹介してくれるので楽しみに読んでいるのだが、そろそろネタに尽きたかな。★3.52012/07/01

mushoku2006

5
佐藤雅美さんの縮尻鏡三郎シリーズ第7弾。 これまた安心安全の佐藤さんのシリーズもの。 本作品もさすがの出来栄え。 当時の人々の暮らしっぷりが本当に良く分かります。 しかし、将軍家の鷹の餌となる野鳥を獲る仕事とは、 そんなところから、 よくこれだけの長編小説をつむぎ出せるものだなあ・・・・・・と、 いつもの事ながら感服した次第です。2012/06/05

あかんべ

5
いつも悩みの種である鏡三郎の家族の話は、今回御休みで鳥さしたちのお噺でした。現代なら正当防衛にあてはまるのでは?と思える新三郎の罪を三年三ヶ月つぐなって娑婆に帰ってみれば、辛い現実が待っていた。職も妻子を失い失意のどん底から這い上がる姿に、ぐっときた。最後題名どうりの結末を思わずかみしめた。2012/06/02

M2

5
シリーズ7弾。今回は鳥の売買を扱う鳥問屋、飼鳥屋、鳥を捕るいさしを中心とした話。鳥見役人の話はいくつか読んだことはあるけれど鳥問屋の関連の話には馴染みがなかったので興味深く読めた。今回の主役キャラ飼鳥屋の新三郎も男前な性格で好感が持てたし、お馴染みのくじら屋に集うメンバーの活躍やくじら屋自体が今回大きな役割をもったことも嬉しかった。2012/05/15

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