出版社内容情報
卓越した指導力でユーラシア大陸全域にまたがる大帝国を築いたチンギス汗の孫・クビライ。だがその帝国は成立と同時に崩壊を始める。
内容説明
史上最大の世界帝国を築いた男。異なる民族をまとめ、中華の大地を統一した名君の孤独と苦悩。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの執筆を始める。田中芳樹氏の勧めで小説の執筆をはじめ、2005年、『李世民』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もりやまたけよし
26
教科書くらいの知識しか持ち合わせていなかったので、鎌倉時代くらいのモンゴルの状況の学習ができた。中国って支配者が他民族でもうまくやって行けるようですね。2021/01/24
Ryuji
5
★★★☆☆モンゴル帝国第五代皇帝であり元朝の世祖・クビライを描いた小説。青年期~没するまでを淡々と描いている感じで、人物の割には今一つ盛り上がらないまま終わってしまった。チンギスを描いた本は多々あるが、クビライは珍しくて手に取ってみたが・・・・。決して悪い本では無いのだが。2019/02/13
BIN
3
カンになる少し前から死ぬところまでを描いたクビライの話。不殺を旨とし、有能であれば敵でも用いようとする人材収集癖ぶりで覇王としての器はうかがえた。題名に「中原を翔る」とあるが、自ら軍を率いることが少なかったためあまりそういう印象はない(中国重視という意味かな?)。盛り上がるところがあまりないので、少し物足りない。2012/03/05
マイケル
1
学校ではフビライと勉強したが、、、 面白く読むことができた。2019/08/27
とも
1
歴史の教科書で習った元寇に出てきたモンゴルのボスということくらいしか知らなかったので興味深く読みました。いまひとつ登場人物に感情移入できなかったのはモンゴルという馴染まない国のせいなのかなぁ・・・。2012/08/25