無双の花

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163810805
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで勇名を馳せ、関ヶ原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れた唯一人の武将である。

内容説明

武将立花宗茂の生涯。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2007年、「銀漢の賦」で松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

96
だいぶ前ですが親戚と話していた時に、立花道雪の話題になったことがあります。その時、歴史に疎い私は、それって誰なんだろうと全く分かりませんでした。この本の主人公はその道雪の義理の息子にあたる立花宗茂という武将で、その奥様の誾千代は道雪の実の娘さんでした。誾千代の勇姿も印象的ですが、やはり主役の宗茂の関ヶ原以降は感動的です。華々しいばかりの武将より、苦境に立たされても一から頑張る決して諦めない彼のような武将もまた輝いて見えるものなのだと教えられました。宗茂は本当に偉いです!2013/02/01

HIRO1970

93
⭐️⭐️⭐️⭐️先日、実家で父が進めてくれた葉室麟さん。その際、全作品購入済みだから買わなくてもまた借りにおいでと何故か言っておりました。今思えば歴史小説好きな私が必ず気にいるのを予見したような発言をしておりました。感想としては状景描写が素晴らしく、遠景、近景、しぐさ等の映像が直ぐに思い浮かび直感的に場の雰囲気を感じられること。全体的に史実に忠実な筆致の印象を感じました。かなり真面目な人なのかな。食べ物の場面があまり無いのはちと残念でしたが、全体として久々の本棚収録級の面白さでした。オススメです。2015/04/16

なゆ

88
あまり戦国武将は知らないけど、一番好きな武将は立花宗茂に決定!立花の義は裏切らぬこと。その生き方に皆が惹きつけられてゆく。柳川の所領を失い、大名復活をめざして京・江戸と浪人暮らしをする間も、支え続ける家臣たち。正室誾千代との深い深いつながり。真田信繁、伊達正宗、本多忠勝らとも穏やかに打ち解けあい、家康には「北の伊達と南の立花に太平の世を支えてもらわねばならぬ」とまで言わしめた程の人物。だからこそ、奇跡的に再び柳川の大名に返り咲いたのだ。誾千代とのご対面の場面には落涙。やはり誾千代という存在が宗茂には不可欠2013/05/04

文庫フリーク@灯れ松明の火

84
「世は努めることを止めぬ、凡庸なる力によって成り立っておるかと」苦労人ならではのセリフで将軍・秀忠をさらりとなだめる立花宗茂。戦場で武名を轟かせながらも関ケ原の戦いで西軍に属した為、少数の臣下と共に浪々の身に。「立花を名乗るからには決して裏切ってはならぬ」戦国の世に、命を賭して己の義を貫き通し、秀忠の時代に旧領・築後柳川の大名として帰り咲いた立花宗茂。清廉な武骨者の物語は、もはや葉室節ですね。秀吉・家康・真田幸村・伊達政宗などひと癖有る人物として描き、それぞれが持つ「義」―信念との絡みも良い味でした。2012/04/29

巨峰

83
立花宗茂が主人公。彼が関ケ原の敗戦で領地を失って浪人となった時期に焦点が当てられているのが特徴。真田信繁・長曾我部盛親らとの生きざまの違いが興味深い。どのように、そして生きるということ。それは現代にも通じるだろう。2018/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4604871
  • ご注意事項