出版社内容情報
世界最高のヒーローに世界最高のサスペンス作家が挑む! 9・11後の世界でジェームズ・ボンドが破壊と殺戮を阻止すべく世界を駆ける。
内容説明
50年以上にわたって冒険小説のヒーローであり続けたジェームズ・ボンド、暗号名007。その新たな冒険行を、リンカーン・ライム・シリーズなどで知られるサスペンスの巨匠ディーヴァーが手がけたのが本書です。舞台を現在に移し、秘密兵器を開発するQ課が製作した特殊スマートフォンとワルサーPPSを手に、9.11後の世界を駆け回るボンド。スタイリッシュなボンドの言動に彩られたスピーディな展開というボンドものらしいストーリーに、“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーらしい巧妙なプロットが仕掛けられています。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年、シカゴ生まれ。記者、弁護士を経て作家となる。四肢麻痺の科学捜査の天才リンカーン・ライム初登場作『ボーン・コレクター』で世界的なベストセラー作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
91
007とジェフリー・ディーヴァーどちらも大ファンなので、期待に胸膨らませて過ぎてしまったせいか、思ったほど興奮せず、さらっと読了してしまいました。それでも、最後の最後でディーヴァーらしく着地させているかなぁとにやっとしました。物語の内容とは全く関係ないんですが、ボンドがバーで注文するオリジナルカクテルが、気になって仕方ありません。今度早速バーに行ったら作って貰って飲んでみたいです。は~っ、それにしても、ジェームス・ボンドって、ウットリするほど素敵です!2012/01/24
R
79
ジェームズボンドがジャガーに乗ってワルサーを使い、敵の陰謀を打ち砕く。007という作品をこの小説で初めて触れたので、他との比較はできないものの、英国スパイの華麗なるアクションが、これでもかと詰め込まれていた小説でした。いわゆるボンドガールと呼ばれる魅力的な女性たちも、あれこれ出てくるし、ボンドって、結構軽いというか、女に弱いともいえるようなキャラなんだなと驚いて読んだ。敵との腹の探り合い、騙しあいが見どころなんだが、絶対勝つという安心感があるので楽しみ切れなかった。キャラクタが強すぎるのも考え物だ。2021/06/01
たかゆき
67
ディーヴァーらしい知的な変態(笑)と、有能公務員みたいな殺し屋(笑)が、意外とボンドの世界観とマッチ。ジェシカ・バーンズがボンドガールじゃないかってヒヤヒヤしたけどさ(笑) ダニエル・クレイグ、ヴィンセント・ギャロ、ルピタ・ニョンゴ、アーロン・エッカート2016/09/01
GaGa
57
楽しく読めました。作品フォーマットとしては同じ作者の「悪魔の涙」に近い感じ。いつか、近い将来、ライムとダンスとボンドが結託して、巨悪を潰すという大作を読んでみたい気がした(笑)欲を言えばスパイものは裏切りや黒幕の存在がつきものであるという見方から読み進めると、その裏切り者などが判りやすすぎるところと、少し「人殺し」をオブラートで包みすぎなところか、特に後の方はどうにも規制規制とすぐわめく輩に考慮したかのようで、このような小説には興ざめ感があった。ともあれ、まだ第1作。2作目もありそうなので、期待します。2012/01/09
大地
56
初のディーヴァー作品。映画を見ているような臨場感、迫力が伝わってきました。007を映画で見たことがないので、ディーヴァーの描く007の世界を先入観なく楽しめました。スリリングな展開、終盤のどんでん返し・・・スリル満点で文句なしでした。またディーヴァーの描く007の世界を読んでみたいです。2015/01/02