出版社内容情報
2001年に発見された『ガリヴァー旅行記』の続篇。そこには旅行記の全貌が記されていた? 日本の侍・狩場蟲斎も活躍する冒険物語。
著者等紹介
山口雅也[ヤマグチマサヤ]
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。1989年『生ける屍の死』でデビュー。のちにこの作品は「このミステリーがすごい!」誌で1988年から1997年までの十年間のベスト1に選出される。95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。厳密な論理構成の本格ミステリから、パラレルワールドSF、ユーモアミステリー、ジュヴナイル小説など、幅広い作風の作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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烟々羅
25
時代背景を考えること、多方面の資料を統合した世界を脳内に描くこと。小ネタがポンポン浮かぶほど。体験した事件に対するように、言及することを絞り込むのが当たり前であるほど。 いままでの読書の中で「自分がもし、同じアイデアを思いついたとして。このテイストの作品が書けるか」想像したことがあれば、比較する訓練を積んでいれば、どれだけ豊穣な世界を脳内につくりこんだ中からこの作品ができたか、巻の途中からすでにきづき、わくわくするだろう。パスティーシュは一発ネタでもアイデア勝負でもない、作家の地力で成立するジャンルだ2013/06/21
ダイ@2019.11.2~一時休止
20
ガリヴァー旅行記の続編という設定。山口さんらしい日本殺人事件風の作品で良かった。2013/11/09
takahiko
9
「ガリヴァー旅行記」の続編という事になっている本書。実は著者得意の胡散臭さと薀蓄満載の海洋冒険譚。著者の持ち味が存分に発揮。楽しみながらあっという間に読み終わりました。2013/03/28
ryu
3
『日本殺人事件』やキッド・ピストルズシリーズで披露している怪しげな薀蓄と奇想で飾られたホラ吹き冒険小説。山口さんお得意なジャンルだけに、久々に文章が切れてますw ミステリ要素も出てきますが、おまけ程度で。2012/05/13
18_further
2
色々な仕掛けがあってよかった、どうしても奇遇の残像を探してしまう2025/01/01