出版社内容情報
不破龍之進が結婚し、伊三次とお文がひと安心したのも束の間、絵師の下で修行していた息子が兄弟子と喧嘩し、帰ってきてしまった。
内容説明
伊三次とお文夫婦にまたまた難題発生。一人息子の伊与太が修業先をとびだし家に戻ってきた。心配する二人をよそに、奉行所で人相書きを始めるが…。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
昭和24年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学を卒業。平成7年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、受賞作を含む連作集『幻の声―髪結い伊三次捕物余話』で一躍注目を集める。平成12年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を、翌13年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
63
若奥様となったきい。先の巻ではどうなのかと心配だったが、なかなかしっかりしている。若いのに苦労を重ねて来ただけあって芯がぶれない。納まるべき所に納まったと言うべきだろう。そして茜。やはり伊与太なんだね。奥女中となりこれからの修行を考えると、また伊与太と会えるのはいつになるやら。でも気持ちは繋がった。それでいい。2018/10/26
ぶんこ
56
龍之進さんが結婚しました。 こんな事で結婚を決めてしまって大丈夫?と不安になりましたが、案ずるより産むが易し。 きいさん、良かったですね。 しかし、きいさんの弟の薄情な事には呆れました。 こんな心構えでは町人からの袖の下を要求し、出さない人には邪険にしそうで心配です。 協調性の無い茜さんの事も心配。 無事にお勤めできるでしょうか? 不安が尽きないので、次巻を早く読みたいです。2015/05/05
ドナルド@灯れ松明の火
46
きいが龍乃進の嫁になった。きいはいい性格だなぁ。伊与太も腕のいい絵描きになりそうだ。お文は相変わらず気風がいい。親に捨てられた男の子佐登里が伊三次の世界に加わった。伊三治捕物シリーズに、はまり込みなじんでしまった。読みやすいし心安らぐ。茜は伊与太に心残し別式女として松前藩に召し抱えられた。まだまだ続きそうで一安心。2011/10/26
ゆきちん
44
髪結いシリーズ⑨龍之進がやっと見初めた妻きぃは、ただ者ではなかった。スゴイよ。茜のイヤミのスルーっぷりだけでなく、かけっこ木登り捕り物まで!もう一組の夫婦おふさ松助の所に縁あって養子が。そして伊与太が実家に戻ったと思ったらうーん、そういうこと!特技をそう活かすのね。で、茜が女中奉公で、伊与太が!茜はバレバレだったけど、そうなのねー!しかしこの身分の壁をどうするのやら。楽しみが増えたぞ。次々「月は誰のもの」へ2018/08/28
kazu@十五夜読書会
44
髪結い伊三次シリーズ10巻。一気に世代交代が進み、伊三次の息子伊与太が絵師修行、幼馴染不破家茜は、別式女に奉公に上がる。幼い頃からお転婆な、茜の切ない恋心が、伊与太に届きよかった。2012/12/19
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