愛ある追跡

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163806204
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

妻子ある勤務医が殺害された。不倫関係にあった娘が殺人容疑者となり、逃亡。獣医である父親は、警察より前に娘を捜し出そうと独自に調査を進める。デリヘル嬢の運転手となり、愛猫の病気を突き止め(「男の総決算」)、娘と接触した老歌手の犬の事故に遭遇し(「愚行の旅」)、差出人不明の手紙から道を塞ぐ馬に出会い(「じゃじゃ馬」)、温泉街で少年から傷ついた野鳥を見せられ…(「再出発」)。追跡の旅を続ける獣医の叙情あふれるミステリー。

著者等紹介

藤田宜永[フジタヨシナガ]
昭和25年(1950年)福井県生まれ。早稲田大学中退。48年パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆する。61年、『野望のラビリンス』で小説デビュー。平成7年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞特別賞を、同年、『巴里からの遺言』で第14回日本冒険小説協会大賞短篇部門大賞を受賞する。その後、『樹下の想い』で恋愛小説に新境地を拓き、平成11年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞を、平成13年『愛の領分』で第125回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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monken

10
解決しねえのかよ!!が正直なところ。指名手配犯の娘を追いかけつつ、獣医である父は動物を治療しながら話は進む…っていうのは結構好みで実際面白かっただけに、解決せずに終わってしまったのは、すごく残念。2012/01/03

村越操

7
獣医が主人公。殺人事件の指名手配を受けた娘を追跡する連作物語。娘の不倫相手出会った医師が殺されたことから警察は、娘を容疑者として追いかける。父親は逃走する前にかかってきた電話で言われた「私はやっていない」の言葉だけを信じて娘を探すことに。娘を探す道中で、動物を助け、関わりあった人との交流が描かれている。ニアミスを繰り返す親子、決して明かされない真実。こんな推理小説初めてでした。2012/06/22

陽色

7
不倫相手を殺害した最愛の娘が指名手配されて、獣医の父親が警察よりも先に娘を探し出して真相を知りたいと決心して、クリニックを休業してあちこち手がかりを辿ってその先々で病気やけがをした動物たちを飼っている娘を知る関係者たちと 獣医ならではの関わりをし触れ合っていく。もっと、深刻かと思ったらハートフルな ストーリーになっていたので、それはそれで楽しめたけど、もっと娘のことで深く書きこんであれば楽しめたように思う。2011/12/02

いくっち@読書リハビリ中

6
殺人犯として指名手配された娘を探す父親の追跡記。ものすごく読ませてくれる。表紙萌えから手に取った一冊だったが、こういう出会いは大歓迎だ。警察に捕まる前に娘と話したい。無罪を信じる父の強い思い。腕のいい獣医が店を閉めてまで娘を追う。動物を間においた助け手たちとの思いも伝わるいい作品だった。結論の出る終わりがあると思って一気に読んだが、ああそんな。でもこれでいいのかもしれない。2013/06/29

かめぴ

5
イヤイヤ、これで終わり?続きものなの・・いやいいんだけど、前のめりで読んだ私の落ちどころは何処だああ、という感じ。です。2015/11/01

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