芝居を愛した作家たち―文士劇の百二十年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163768205
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

石川啄木や江戸川乱歩、遠藤周作から高橋克彦、浅田次郎、林真理子まで。文士劇の歴史と魅力が一望できる画期的なアンソロジー。

普段は文章で物語を綴る作家が、自ら舞台に上がり芝居を演じる。文士劇には不思議な魅力があります。文士劇といえば、なんといっても我が文藝春秋が主催したものが有名ですが、それ以前にも文士劇の歴史はあり、また文春の文士劇なき後も、その衣鉢を継ぐ試みは続けられています。古くは岡本綺堂や野村胡堂、石川啄木などなど。文春の文士劇を語るのは小林秀雄、石原慎太郎、瀬戸内寂聴といった方々。探偵小説作家からは江戸川乱歩から宮部みゆきまで。そして今年で復活20周年を迎える盛岡文士劇の高橋克彦、浅田次郎、林真理子等々。超豪華執筆陣をずらりと揃え文士劇の歴史と魅力を存分に紹介する画期的なエッセイ・アンソロジー。

目次

第1章 文藝春秋の文士劇(文士劇あれやこれや(川口松太郎)
役者(小林秀雄) ほか)
第2章 明治の文士劇(硯友社と文士劇(江見水蔭)
若葉会文士劇と東京毎日新聞演劇会(岡本綺堂) ほか)
第3章 探偵作家の文士劇(私の初役/戦後初の文士劇(江戸川乱歩)
推理作家の文士劇(山村正夫) ほか)
第4章 それからの文士劇(大根役者のシェクスピア劇(遠藤周作)
あゝ文士劇(丸谷才一・和田誠) ほか)

著者等紹介

道又力[ミチマタツトム]
脚本家。1961年(昭和36年)、岩手県遠野市生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。テレビ、ラジオ、演劇、漫画の脚本を手がけるほか、著書多数。日本推理作家協会、日本脚本家連盟、日本放送作家協会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

東隆斎洒落

3
14.2.27◆文士劇とは、俳優ではない作家・画家などの文化人が演じる素人の芝居。本書は、芝居を演じた想い出を、著名人達が書き記したエッセイ集。◆石原慎太郎、瀬戸内寂聴、小林秀雄、野坂昭如、半藤一利、赤塚不二夫、井上ひさし、江戸川乱歩、遠藤周作、林真理子...等、豪華メンバーの個性溢れる語りが一度に楽しめる一冊。◆エッセイを通じて、文士劇の歴史と、それに関わる文化人のあそび(ゆとり)の中の誠実な本気を垣間見ながら読了。2014/02/27

rbyawa

1
j013、この本を読んでいて改めて思ったが硯友社の文士劇と新派(素人演劇からの展開)の時期は大差なく、新劇に連なる早稲田の流れも研究から発展した文士劇なのか。多分他社の本なら演劇の歴史など含まずに文藝春秋のどたばたの文士劇を扱って終わりだった気もする、ここの本はなんだかいつも正統派とされるはずのものと邪道とされるものが混ざっていて、ある意味ではそのほうが現実には近い模様。森鴎外は文士こそが歌舞伎と違う演劇の新しい形を見いだすのではないかと語り、それを早稲田の坪内逍遙が受けた歴史をこの本で初読みするとは…。2019/02/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7631107
  • ご注意事項