出版社内容情報
真珠湾に、ラバウルに、沖縄に。祖国の命運を担って飛んだ零戦の姿を360余枚の写真で余すところなく伝える決定版写真集、新装版。
堀越二郎の夢が生んだ最も美しい戦闘機
真珠湾に、ラバウルに、沖縄に。祖国の命運を担って飛んだ零戦の姿を360余枚の写真で余すところなく伝える決定版写真集、新装版。
内容説明
零戦の戦いの軌跡を豊富な写真でたどる。武装、塗装、撃墜マーク、整備、訓練、隊員の日常生活など、著者が長年にわたって収集した写真を満載!
目次
完勝(1940.8‐1941.6)
長征(1941.11‐1942.5)
南進(1941.12‐1942.5)
蹉跌(1942.6‐1943.7)攻防(1942.4‐1944.1)
島嶼(1942.12‐1944.4)
大敗(1943.9‐1944.6)
深傷(1944.5‐1944.12)
突入(1945.3‐1945.6)
落日(1944.9‐1945.8)〔ほか〕
著者等紹介
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
昭和25(1950)年、名古屋市生まれ。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集者を経て、現在航空史の研究・調査をライフワークとしている。現在までに取材した旧軍関係者は約1200人に及び、その取材力、執筆内容の正確さには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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roatsu
12
写真で振り返る零戦と隊員の戦いの軌跡。特に個人所蔵のものは敗戦の混乱で焼却や毀損を免れた往時を伝える貴重な資料。海軍航空隊という組織で運用された装備兵器としての零戦を意識できる一冊。食事や余暇もあり、搭乗員・整備の方問わず皆とても良い顔で映っているのが印象深い。沖縄航空戦時の搭乗員の食事風景は緊迫感満ちるが。飛行場で処分を待つ零戦の空撮が敗戦の惨めを思わせる。培った技術も命を賭けた奮戦もみな敗戦という一事で潰されてしまう。戦争はもちろん悪だが、負ける戦をして敗れることこそが何より悪い、と考えさせられる。2015/08/09
もっぱら有隣堂と啓文堂
5
既読本。2001年刊行の2013年新装版。オール白黒写真集。緒戦の栄光から、神雷部隊、硫黄島での風景、敗戦後の谷田部基地列線まで。搭乗員や地上要員が撮影したもののほか関連する艦船等のものを掲載。戦闘時にはガンカメラを積まないので欧米のような空中戦時の写真はない。事故時の写真や派生型の零式練戦、二式水戦の写真も何枚か。20mm機銃を取り外して対空砲に流用している写真もあり興味深い。発行は文藝春秋でまだ絶版にはなっていないもよう。零戦の主務設計者は映画「風立ちぬ」主人公のモデルとなった三菱内燃機の堀越二郎技師
雨猫
4
日華事変から終戦までの5年間の悲しい零戦の記録。最初こそ戦果をあげ活躍した零戦だったが後期には特攻機となる。隊員の笑顔に胸が痛くなる。☆4つ2014/09/29
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
3
零戦が好きにはたまらない写真集である。零戦乗りや零戦を整備する方々のリアルな表情がたくさん載っている。この人たちの笑顔や命を奪った戦争が憎い。2013/08/08
Comics
0
パールハーバーに、ラバウルに、沖縄に…。祖国の命運を担って戦った名戦闘機・零戦の栄光と落日。武装、塗装、撃墜マーク、整備、訓練、隊員の日常生活などの写真集。流石に戦闘時の写真は殆んど無い、日本海軍の偵察軽視の体質を感じた。2017/09/29