逃北―つかれたときは北へ逃げます

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163761305
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0095

出版社内容情報

嫌なことがあった日。ヤケ食いとかカラオケとかフテ寝とか様々な解消法がありますが、わたしの現実逃避は「北」へ向かうことでした。

嫌なことがあってつかれ切った日に、都会の生活に倦んだ時に、私は「北」方面に旅立ちます。会社を辞めようと決めた日に、30歳の誕生日に、旅行の目的地は……やはり向かう先は「北」なんです。北海道、青森、宮城、新潟など日本の北からグリーンランドまで。何から逃げているのか。そして何が待っているのか。旅をしながら「北」に惹かれてしまう理由を探り、自らのルーツを探す10年間を描いた「逃北」エッセイ!

内容説明

会社を辞めようと決めた日も、30歳の誕生日も、ふいの休暇も。必ずや「北」へ向かってしまう理由と自らのルーツを探した「逃北」エッセイ。

目次

第1章 この北に逃げたい衝動を、私は「逃北」と呼ぶ
第2章 「逃北以前」の旅は、真冬の青森だった(2001年21歳)
第3章 三陸海岸にて(2001年22歳)
第4章 逃北開眼、青森のトンガリ(2001年22歳)
第5章 三十歳・誕生日の北(2009年30歳)
第6章 観光地・夕張(2009年30歳)
第7章 三十一歳の誕生日は雪さえあればいい(2010年31歳)
第8章 逃北の極致、グリーンランド(2010年31歳)
第9章 突発的、最北端生活(2011年32歳)
第10章 帰北、北のお墓参り(2008年29歳)
第11章 逃北から敗北へ(2012年33歳)

著者等紹介

能町みね子[ノウマチミネコ]
1979年北海道生まれ、茨城県育ち。雑誌やWEBサイトでコラムやイラスト、マンガを連載するほか、ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ゼロ)」で火曜日のパーソナリティーをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

96
疲れた時は北へ逃げたくなるという著者の逃北旅エッセイ、北海道、東北、さらにグリーンランドまで、観光するのではなく、現地に住んだらという感覚で見所も何もない街をただ歩いたり喫茶店に入ったり、関西の人間なので北は数えるほどしか行った事がないので興味深かった、何も決めずひたすら列車に乗っての旅してみたい。なじみのない所が多かったので時々グーグルマップで見ながら読んだ。2020/06/25

あつひめ

77
私も、逃げるなら北です。曇り空の曇よりとしたなかを宛もなくさ迷う…なんて私もよく妄想してます。能町さんのような行動力が欲しくなりました。いつもと違う世界を求めて無計画に…いや、少しは計画もあるだろうが、行っちゃえたら、煮詰まった気持ちも解きほぐされるかもしれない。そういえば、北海道転勤というと、飛ばされた…というイメージがあるくらい、北は、切り離された場所なのかな。私も、日帰りで近くでいいから…どこかに行きたくなった。2015/02/06

ネギっ子gen

68
【北に逃げたい衝動を「逃北」と。逃北は暴発です。爆発じゃない。暴発】著者名、書名、装画に惹かれ――。著者によるイラストが絶品。<キツいときこそ北に行きたくなるのだ。都会での生活に倦んだとき、南に行って気楽になろうという方面に考えは進まず、北に行ってしまいたくなる。/今でもそういう、ふいにのたうちまわるほどすべてが嫌になったとき、虚しさと倦厭の絡み合いの膨張が収斂していく先は北なのです>。そうだ、逃北しよう❗【脳内BGM】もちろん、アレ! ♪夢は虚しく消えて 今日も闇を彷徨う 遠き想い儚き希望(のぞみ)~⇒2023/06/28

ゆみねこ

57
能町さん、初読みです。何だか北に逃げたくなる?!ちょっと分かるような気がします。毎日雪が降る豪雪地帯は苦手だけれど、やっぱり雪景色は好きだし、南のリゾートは未経験だけど暑さでバテそうな気がするので、私はきっと北に逃げるかな~?尻屋崎の寒立馬と青空、共感しまくりです。あそこは素敵だったなぁ。そしてあとがきでビックリ仰天、そうか、そうだったのか…。彼女の来歴を知って、他の著作も読みたくなりました。2015/03/15

いちろく

50
能町さん曰く、北に逃げたい衝動『逃北(とうほく)』。行き先と行きたい場所だけ決めて、旅行に出かけた内容をまとめたエッセイ。怖いぐらい共感してしまい驚愕した。私も20代の頃は、綿密なスケジュールを立てて荷物も一杯持って行く旅行をしていたけれど、今はカバンの中に本とおみやげと最低限の着替えを詰め込んで出かける。初めての土地では、観光案内所で観光地以外のオススメを聞いて、お散歩する事も少なくない。何も知らない土地で、その土地のありのままの雰囲気に触れる。とても魅力的だ。人それぞれ、贅沢な時間の使い方がある。2017/11/01

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