未解決事件 オウム真理教秘録

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163759203
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

放送直後に逃亡犯逮捕の衝撃作! 700本の麻原テープや死刑囚手記、捜査関係者150人への取材でわかったサリン事件までの真相。

オウム対警察の知られざる攻防とは

放送直後に逃亡犯逮捕の衝撃作! 700本の麻原テープや死刑囚手記、捜査関係者150人への取材でわかったサリン事件までの真相。

内容説明

化学兵器による世界初の無差別テロ、地下鉄サリン事件。なぜオウムは暴走したのか。なぜ捜査は間に合わなかったのか。二つの謎を、七百本の麻原肉声テープと教団元幹部の告白、捜査員百五十人の初証言で解き明かす。

目次

第1章 教団はなぜ暴走したのか(古参信者百時間インタビューで見えたもの)
第2章 オウムvs警察 知られざる攻防―地下鉄サリン事件へのカウントダウン(5年前―vs熊本県警・波野村強制捜査 武装化は始まっていた;2年前―vs神奈川県警・坂本弁護士事件 サリンルートを掴んでいた ほか)
第3章 オウム武装化の真相(七百本の麻原肉声テープが覆した「弟子暴走説」;井上嘉浩死刑囚の手記が明かす「麻原の真意」 ほか)
第4章 麻原、破壊願望の原点(盲学校生「松本智津夫」二つの顔;七百本の極秘テープが暴く麻原の真実)
第5章 事件はまだ終わっていない(十七年目の逃亡犯逮捕―放映直後の衝撃;警察庁長官狙撃事件と村井幹部刺殺事件―残された深い闇 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

40
”張本人”の告白はないものの、あくまで「私欲」が事件の根底。故の破綻。周囲の気づきと嵌った泥沼。最後の1滴の勇気と、それを”良い方向”に奮う機会の有無が差異という印象。犯罪に至るまでの過程に驚きは少ない。一方、警察の奮闘と組織内の壁。点から線、そして平面・立体とならないもどかしさ。正に”たられば”だが、地下鉄サリン事件のLessons Learnedの結果反映は、少なくとも期待したい。蛇足だが、仕事とはいえ、900本ものテープを検証したスタッフの方々の感想や如何に・・・。(汗)2014/11/26

そのぼん

39
NHKスペシャルの『未解決事件』、テレビの方でも見ていたので、なかなか興味深く読めました。再現ドラマの部分が妙にリアルで気味悪かったのを思い出しました。社会に大きな影響とショックを与えた事件だったので、当時のテレビだけではわかりづらかった流れが知れて、勉強になりました。最後に事件の経過の年表が収録されていたのも、分かりやすかったです。暴走する宗教、恐ろしかったです。2013/08/13

黒猫

30
オウム真理教事件がなぜに「未解決」なのか?司法ではすでに刑が確定したのに何故なのか?よくまとまっている。県警個別にオウムのサリンプラント製造に迫っていながらも、オウムは県警の管轄を巧みにすり抜けて尻尾を掴まれなかった。果たして今、オウムのような事件が起きたらこの教訓が活かされるのか甚だ疑問だ。ロシアルート、サリン以外の毒物製造、覚醒剤密輸、村井刺殺事件、何もかも未解決だ。警視庁長官狙撃事件では民事裁判でアレフに賠償金まで払っていたとは知らなかった。何も解明されないで刑だけ執行された。被害者が可哀相すぎる。2018/08/19

壱萬参仟縁

29
オウムの出家信者はもともと遵法意識が希薄、 と早坂氏はいう(40頁)。 長野県警は、最初に通報した河野義行さん〝犯人説〟に一分 の幹部がこだわり、捜査は混迷(60、130頁)。 強制捜査の情報が漏れていなければ、 地下鉄サリン事件はなかったかもしれない(捜査本部A氏、81頁)。 今となっては、サティアンなんていうのは、イチエフと同じだ。 そう思えてくる。 放射能だろうが、化学兵器であろうが、 人の健康やいのちを無差別に奪うのは共通する。 松本サリン事件から今年で20年。  2014/03/31

雲をみるひと

27
NHKが一連の事件から20年以上が経過した後に放送したオウムドキュメンタリーを単行本化したもの。 この手のオリジナルがテレビ番組の作品はわかりやすい反面、内容が偏る傾向があると思うが、本作は幅広い事件を関係者インタビューを交えて取り上げているためか、わかりやすいとは言えない気がする。キーマンへのインタビューに成功しており、取材の記録としては貴重だと思うが。2021/06/25

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