習近平―共産中国最弱の帝王

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163749907
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0095

出版社内容情報

胡錦濤の次が決定的になった中国の新しい指導者は何を目指すのか。前半生の秘密と政策の転換点を探り、中国の近未来を占う必読の辛口伝記。

内容説明

派閥の妥協の結果、たまたま選ばれた「お坊ちゃん(太子党)」習近平。政治手腕は未知数。最大のブレーンは母親。妻は超人気美人シンガーにして現役の人民解放軍少将。対日政策は江沢民より厳しいといわれる強硬派。利権のしがらみの真っ只中で、軍と歩調を合わせながら、習近平は中国をどう変えるのか。謎に満ちた半生をたどり、民主化への対応、経済政策、人脈から学歴詐称疑惑、サッカー大国化計画まで、次なる中国のすべてがわかる決定版伝記。

目次

第1部 習近平はなぜ選ばれたのか(習近平はどんな人物なのか;指導者はどのように選ばれるか;太子党とはなにか;長老政治が復活するのか;権力闘争激化で不安定な時代へ;派閥対抗はどう変遷するのか)
第2部 謎に満ちた習近平の人間像(波瀾万丈の家族史;青春期の原点を訪ねて;浮上する学歴詐称疑惑;性格のわかるエピソード;政治人生を支えた家族;趣味と仲間たち)
第3部 習近平時代の中国はどうなるのか(習近平は軍を掌握できるのか;中国の外交は強硬路線に転じるのか;少数民族問題は命取りになるのか;言論統制はいつまでできるのか;習近平時代の中国は崩壊するのか)

著者等紹介

矢板明夫[ヤイタアキオ]
産経新聞中国総局(北京)特派員。1972年中国天津市生まれ。15歳の時に残留孤児2世として日本に引き揚げ。千葉県出身。1997年慶応義塾大学文学部卒業。同年、松下政経塾に入塾(第18期)、アジア外交が研究テーマ。その後、中国社会科学院日本研究所特別研究員、南開大学非常勤講師も経験。2002年中国社会科学院大学院博士課程修了後、産経新聞社に入社。さいたま総局記者などを経て07年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶらり

2
これはノンフィクションにしてマジックリアリズム、、、リアリズムだからノンフィクション、恐るべき現実か2012/09/27

Hisako Mi

2
中国の次の10年を知りたい人にはおすすめ。と言いたいところですが、結局は上海閥、太子党、共青団の3つのバランスと今までの権力者の院政ってことよね。というのがわかる本です。皮肉にも本書に書かれている習近平の人生も派閥争いが大きく関わっていますし。 現在の中国は最大の輸出先である欧州の状況が悪いこと、リーマンショック後に行った景気刺激策によりバブルが発生し・・・というような状況でとても世界経済の牽引役をつとめられるような状況にはありません。そのような状況の中で、習氏がどのような舵取りをしていくのか非常に興味2012/06/26

0717

2
『派閥の妥協の結果、たまたま選ばれた太子党、習近平。利権のしがらみの真っ只中で軍と歩調を合わせながら、習近平は中国をどう変えるのか。謎に満ちた半生をたどり、人間像と政策、手腕を探る。』習近平の事のみならず、支那の歴史、派閥争いの内幕、様々な政治的事件の隠された意味などがよく分かる。2012/05/31

runrunt

1
2012年2月に出版された本。習近平の家族やその生い立ち、そして、どのような層の支持を受け国家主席にまで推薦されたのか、などが記されている。共産党内の権力闘争についての記述も多く、非常に興味深かった。(多党制といった形では現れない)水面下の権力闘争の熾烈さを感じた。薄煕来(失脚前)についてたびたび言及されていることは興味深かった。彼の失脚が意味する重要性を実感させられた。 少しでも中国に興味ある人にはぜひ読んでほしい本。非常に読みやすい。政治学を深く学んだことがない人でもスイスイ読めます。とてもオススメ2014/04/02

シュラフ

1
本年11月に中国国家主席となった習近平について書いてある。著者は中国残留日本人孤児2世として15歳で日本に来たという略歴を活かして中国内部の事情に精通して書いてあるものと感心の出来。中国トップ層の勢力争いについてはよく聞くところであるが、本著でのキーワードの説明が役に立つ。中共軍が戦争中に子供が敵の人質にならぬよう秘密の学校をつくったのが「太子党」のはじまり、また「人民開放軍」はあくまで共産党の軍隊であり国家の軍隊ではない。壮絶な権力闘争を生き残ってきた習近平。対峙する安倍首相に期待する。2012/12/08

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