出版社内容情報
佐藤愛子さんの人気エッセイシリーズ「我が老後」。雑誌連載開始から20年、今回がシリーズ最終巻。最後の(?)愛子節を堪能されたし!
内容説明
いよいよ「けったい」なこの時代、納得も悟りもしない佐藤愛子が最後のケリをつけます。好評シリーズ「我が老後」20年目の最新刊。
目次
とりとめもなくノゾキの話
とりとめもなく髭の話
とりとめもなく嘘について
とりとめもなく笑い虫の話
とりとめもなく理解について
とりとめもなくチョッピリの話
とりとめもなくタイガー・ウッズについて
とりとめもなく「キモチ」の話
とりとめもなく「知的人間」の話
とりとめもなく「今年の春」の話
とりとめもなく「おかしみ」について
とりとめもなく「ボケ」話
とりとめもなく「けったいな」話
とりとめもなく「よき時代」について
とりとめもなく「暑い」話
粛粛と終る
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第六十一回直木賞を受賞。以後、独特の可笑しみと切なさが伝わる作品で、多くの読者を魅了する。昭和54年「幸福の絵」で第十八回女流文学賞を受賞。佐藤家の荒ぶる魂を描いた『血脈』の完成により、平成12年に第四十八回菊池寛賞を受ける。平成21年に刊行した作品集『院長の恋』がロングセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
18
何とも取り留めのない話ばかりで、ちょっとまともには読めなかったかな‥。2017/01/31
らびぞう
10
佐藤愛子さんのエッセイには、いつも、ブフフと笑わせてもらっている。「とりとめもなく」で始まるエッセイ、15編。その中で、「とりとめもなく笑い虫の話」と「とりとめもなく『キモチ』の話」が、私テキには、好きだ。気持ちも、笑いのツボもひとそれぞれ。女同士の話で、大笑いしたので、その話を主人にしてみたら、「ふーん」と味気ない返事。涙を流すほどに、大笑いしたのに、だから、一人で思い出し笑いするだけになった。また、新しいガスレンジに、翻弄されるのも、良かった。2019/05/06
ねこ太
8
どうか、どうかこれでおしまいなんて言わないで~! あいかわらずおもしろおかしく読めます。なかでも夏目漱石の文章を読み、さらにご自身のユーモアや文章力について考察されている、文章に対する向学心に驚きました。なんて素敵な方でしょう。この世代の作家たちの文学に対する姿勢にいつも背筋がぴんと伸びる思いです。2011/12/19
mami
5
面白いよ、と言われお借りしました。ほんと、面白かったです!佐藤愛子さん2018/03/10
katakuli365
5
愛子先生65歳からの『我が老後』シリーズ。これでおしまい(86歳)→まだ生きてる→それからどうなる→そしてこうなった→だからこうなるの→なんでこうなるの→我が老後と逆に読んでいくつもりです。あと自伝の『血脈』三部作もまだ途中だし、早く読まないとなあ。エッセーは今生きてるその方の人柄とか考え方を知る事が出来るのが嬉しいこと。本書も覇気感じるギャハハと笑える、シリーズの継続して欲しいです。2013/06/14