出版社内容情報
最初の目的：プランＡではうまくいかない。「固定観念の超克」、プランＢによって業界に破壊的変革をもたらした数々の企業をみる。
内容説明
これは素晴らしいアイデアだ。新事業をたちあげよう。そう考えたあなたは一度は必ず失敗する。業界の地図を塗り替えるような破壊的アイデアは実は、プランＡからは生まれない。その失敗を検証することによって生まれるプランＢによって成し遂げられるのだ。アップル、ザラ、アマゾン、グーグル、トヨタ、ペイパル、スカイプ他、成功２０社の徹底調査からわかった鉄則。
目次
はじめに なぜこんな本を？
第０章 プランＡは失敗する―携帯の暗号技術から出発したペイパル
第１章 発明より改善を―ウォークマンとナップスターを融合しｉＰｏｄを開発
第２章 ダッシュボードの力―イーベイからひらめいたグローバルギビングの寄付金集め
第３章 売り上げモデルという生命線―グーグルは売り上げゼロモデルから出発
第４章 粗利モデルで行き詰まりを避けよう―パタゴニアの顧客は高価格でも企業理念を買う
第５章 運営モデル改善で贅肉を落とす―サウスウエスト航空という師を超えたライアンエアー
第６章 運転資金モデルで現金力をつける―コストコは会費制で現金を先取りする
第７章 お金がお金を生む投資モデル―スカイプは初期投資ゼロで通信業界を一変させた
第８章 各種モデルを組み合わせる―アマゾンやザラはなぜ他の追随を許さないのか
第９章 独自のプランＢを見つけよう！―本書を振り返って自分に何ができるかを考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Uzundk
7
プランAはたいてい失敗する。しかしプランを立てなくて良いわけでは無い。当初の想定とか思い込みの固執してしまうのはありがち...失敗してもそれを成功するまで形を変えて行くことでイノベーションへとたどり着く。ここでは実業に大切な部分、特にキャッシュフローがなぜ大切かなども絡めて説いているところが特に良いと思う。もちろん実業だけでなく小さなチームや個人の生活の範囲でも適用できる。学習プロセスを回すために成果と目標値、その指標を出すことの重要性を強く述べてあり、今足りていないなと反省している。2015/11/04
うめけろ
5
なるほどなるほど。この手の本を読んでも実践に移すのはなかなか難しいものですが、実例が多くて参考になり、こういう基本的な考え方を実践に移すことにこそ意味がある、と改めて教えられました。てことで、とりあえずダッシュボード作成中(^-^;)。2014/04/02
だんぶる
4
面白かった。一般的な代替策と言う意味でのプランＢではなく、当初の予定の発展型に成功するプランがあるのだと説く。自分はビジネス感覚がないので発想法の様な内容ではなかったことも良かったのではないかと思う。プランをどう考えるかではなく、考えついたアイデアをビジネスとして成り立たせるにはどうするのかが書かれており自分の足りないところをビシッと指摘された感じです。2015/01/06
Yohei
4
★★★★★素晴らしいと思われる破壊的アイデアは必ず一度失敗する。それゆえに企業にはプランＡの失敗を検証した時に得られるプランＢの必要性を説いた本。破壊的アイデアの修正、リーンスタートアップの重要性は至るところで述べられているが、その成功までの軌跡を示している点で本書は優れている。他業界を含めた類似例、反比例をもとにモデルを組み立て、ダッシュボードで数値評価し、遂行撤退を決めるスタイルはここ一番で大きな仕事をしてくれる。2013/02/20
mkisono
4
リーン・スタートアップの元ネタと言われても納得の一冊 むしろ内容はより広い範囲をカバーしている 類似例や反例に学び、leaps of faithを検証するための仮説を立て検証する ビジネスモデルの５要素(売り上げ・粗利・運営・運転資金・投資)について、豊富な事例を引用し詳しく解説されている2013/01/23
