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生命の未来を変えた男―山中伸弥・iPS細胞革命

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163741703
  • NDC分類 463
  • Cコード C0095

出版社内容情報

生命の未来を変えるといわれるiPS細胞。その医療革命の可能性を立花隆、国谷裕子が説き明かす。衝撃のNHK番組を単行本化。

内容説明

もはや生命科学を知らなくて済む時代ではない。iPS細胞は人類の未来を“変える”可能性があるのだ。NHKスペシャル緊急出版。ノーベル賞に最も近い男が発見した万能細胞の秘密。

目次

永遠の命の夢―iPS細胞ビジュアル図解(松本零士)
第1部 生命の未来を変えたiPS細胞(iPS細胞 発見までの道のり;夢の再生医療の扉が開かれた;万能細胞が開くパンドラの箱;iPS細胞で深まる生命の謎;激しさを増すiPS細胞WARS)
第2部 iPS細胞と生命の神秘(iPS細胞は生命のタイムマシン;万能細胞がもたらす医療革命;曖昧になる生命の境界線;人間の体に隠された未知の力;世界最高の研究所を目指して)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

29
iPS細胞の発見とは、"人類の希望"それとも"悪夢のはじまり"なのか、そんな戸惑いの感想である。まずiPS細胞は再生医療の飛躍に大きな貢献をもたらす。なにしろその人の皮膚からⅰPS細胞を作り出すことができ、元の元気な身体を取り戻すというのだから難病の患者にとっては朗報である。一方で、生命倫理に反すると思われること、例えば同性同士のカップルからの子づくり、キメラ(人と動物の合体した化け物)の誕生、なども可能になるという。想像するのも恐ろしいグロテスクな未来である。こりゃノンキに小説を読んでる場合ではない。2016/09/05

佐島楓

29
山中先生の経歴、研究成果、研究環境などと多角的に紹介されている。今回私が注目したのは主にiPS細胞の倫理的問題。山中先生ご自身がおそらく一番慎重になっているようだが、可能性にとどまらない問題(クローン、キメラ・・・)がたくさんあるようだ。細胞が完全に安全なものだという証明もまだなされていない。ただ、全力で問題を解決しようとなさっている姿勢や病気原因の解明を待ち望む患者さんがたくさんいらっしゃる以上、本当に頑張っていただきたいと思う。2012/11/23

James Hayashi

18
整形外科医の研修時代に山中さんは"ジャマナカ"と呼ばれていたそうだ。今でこそ名声を手にしているが当時は上司から邪魔者扱いされていた。難しいiPS細胞を簡単に解るように書かれているがやはり難しい。今後の進歩が期待されるが倫理的問題も大きいらしい。この本からも教授の人柄が伝わってきた。2015/03/06

とろこ

16
最初から最後まで「ほぇー!」の連続(笑) 理論上は、皮フの細胞から新たな生物が作り出せると。しかも、『どうして今まで誰も見つけなかったのかな』(本文より)というくらい簡単な技術であると。 ド素人のわたしにでさえ懸念すべき点はいくつも思いつくけれど、それでも間違いなく「生命の未来を変える」発見ですよね。 /名だたる研究者のお話に共通するのは、事業の透明性・柔軟なチャレンジ精神・謙虚さ。 少しでも見習いたい!!!2012/10/12

佐藤一臣

15
ips細胞の研究は凄い。同性婚者の両方の遺伝子を持つ子供が生まれたり、死者の遺伝子を持つ子供が生まれたりも。進化において、再生能力が高ければ高いほど癌化しやすくなるから、それを犠牲にして寿命を延ばしてきたという考えには同感。初期化遺伝子とそれを抑制する遺伝子がうじゃうじゃある可能性にはわくわくしますね。また、病態モデルを作ることの重要性もわかりました。「見えないものが重要」の意味に納得。CiRA(ips細胞研究所)には行ってみたいなぁ。知財契約管理室は非独占のためという考えに同感。山中氏の人柄に脱帽です。2017/02/01

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