朝日新聞の中国侵略

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163737300
  • NDC分類 070.67
  • Cコード C0095

出版社内容情報

中国政府にも中国人民にも日本人にも知られたくない朝日新聞社の「歴史の汚点」。陸軍、大陸浪人と組んだ中国での戦争責任を問う。

内容説明

昭和十四年元旦、日本人居留民が激増する中国の上海に日本語新聞が創刊された。その名は「大陸新報」。題字は朝日の緒方竹虎が筆を執り、近衛首相、板垣陸相の祝辞が並ぶ立派な新聞である。この「大陸新報」こそが、帝国陸軍や満州浪人と手を結び、中国新聞市場支配をもくろんだ朝日新聞社の大いなる野望の結晶だった。「正義と良心の朝日新聞」がひた隠す歴史上の汚点を、メディア史研究の第一人者が、半世紀近い真摯な朝日研究の総決算として、あえて世に問う。

目次

朝日新聞社の「汚点」
『大陸新報』の創刊
なぜ軍部が上海で新聞を発行しようとしたのか
なぜ満州浪人の福家俊一が『大陸新報』の社長になれたのか
なぜ朝日が『大陸新報』に足を突っ込んだのか
『大陸新報』の定着
華字紙の世界
朝日新聞の中国への高まる野望
緒方竹虎と影佐禎昭
緒方竹虎と辻政信
特務機関と新聞
太平洋戦争と中国新聞協会の結成
敗戦前の『大陸新報』
敗戦後の大陸新報社
緒方竹虎の蹉跌
ブラック・メディアとしての『大陸新報』

著者等紹介

山本武利[ヤマモトタケトシ]
1940年、愛媛県生まれ、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在早稲田大学政治経済学術院教授。早稲田大学20世紀メディア研究所所長。一橋大学名誉教授。マスコミ史、情報史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のらねこ

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題名はわりと刺激的ですが、戦時においてメディアが政府と協力して一致団結すること自体は今もあるので、それほど不思議な話でもない。経営的に部数を伸ばせるかもという打算とリスク、そして自由な記事を書くべきという仕事上の義務との間で揺らいだ社史として読むとわりと面白い。もっとも、その新聞の主張が世論を煽りまくって迷惑をかけたこともまた事実なのですが。戦後は「反政府」を一貫しているようではありますが、ソ連・中国と頼る権威先が海外に変わっただけで体質的には変わらんのかもしれません。「なかったこと」にせず反省してほしい2011/09/08

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