出版社内容情報
有名・無名、死亡・生存を問わぬユニークな交友録、身辺雑記から皇室への思い、さらには対談から往復書簡までを収録した、本当にお得な1冊!
内容説明
有名・無名・生存・死亡を問わないユニークな交友録、日本各地・世界へ旅した思い出、身辺雑記から「佐藤家」のこと、さらには皇室への思い、そしてもちろん「小説」に関するエッセイ、さらにさらには勝目梓氏、故・上坂冬子氏、津村節子氏、小沢昭一氏、藤原正彦氏、北杜夫氏との対談、野坂昭如氏との往復書簡を収録した、面白くてためになる本当にお得な一冊です。
目次
私の交友録・忘れ得ぬ人たち
旅・場所の記憶
身近・近況
時代
佐藤家のこと
いま「皇室」を考える
対談・往復書簡
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第六十一回直木賞を受賞。夫が作った多額の借金を返済せんとする気丈な女主人公を描き、以後、独特の可笑しみと切なさが伝わる作風で、多くの読者を魅了し続ける。昭和54年「幸福の絵」で第十八回女流文学賞を受賞。父・佐藤紅緑と兄・サトウハチローを始め、佐藤家の荒ぶる魂を描いた「血脈」の完成により、平成12年に第四十八回菊池寛賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
55
近頃よく読んでいる佐藤愛子さんのエッセイ集これで7冊目。これは70代、80代のもの。いろんな雑誌に掲載されたエッセイや対談を集めたもの。佐藤さんは芯がしっかりしていてぶれないし、怒っていても根が明るく陰険じゃないから好きです。直木賞受賞の『戦いすんで日が暮れて』や自称、毒の血が流れている佐藤家のことを書いた『血脈』も読んでみたい。2017/04/12
カタコッタ
13
相変わらず面白いです。北杜夫先生との対談、漫才より面白くお二人の長い付き合いを感じます。どこかで読んだのですが佐藤愛子先生の結婚式の時のスピーチだったか手紙だったかが可笑しくて、お腹が痛くなった事があります。歳を取っても話していながら笑える間柄、良いですね。2021/05/29
kaoriction@感想&本読みやや復活傾向
12
お徳な「怒りの愛子」満載。世の中を嘆き、IT機器は一切持たず、昔を懐かしむ。若い子には「うるせえ ばばぁだな」かもしれない。でも、いつか「うるせえ ばばぁ」のありがたみがわかる時はやってくる。私も、以前はそちら側だったから。それがいつのまにやら ばばぁ寄り。ふむふむと妙に頷きながら読んだ。北杜夫や遠藤周作との愛らしいやり取りは絶品。佐藤愛子の孫娘と北杜夫の孫息子の結婚はぜひ実現してほしいものだ。一番興味深かったのは、皇室への見解。こういう意見を理路整然と述べることのできる愛子さん、カッコいいですよ。2013/07/14
Mof
2
昔の日本人のような品格を身に付けたい2021/05/13
Naomi
1
作者が過去に書いた短文と対談を寄せ集めた内容。 怒りより諦めが多くなっていて読んでいて寂しい。 皇室についてもなるほどと思うばかり。 でも若い方この本を読むと、老人の愚痴ばかりと捉えられてしまうのでしょう。 書かれてから10年ぐらい経つ今、現在の政治家、皇室、子ども、高齢者を見て何を思ってられるのか興味があります。2014/09/24