出版社内容情報
「企業は儲けた金を社会に還元しなければならない」。ドラッカーも崇拝した渋沢栄一の精神とその周辺のひとびとの思い出を孫娘が綴る。
内容説明
500余の事業を興しながら財閥を作らず、人を育て助けることを楽しんだ渋沢栄一。ドラッカーも崇拝した偉大な実業家の、家族だけが知る素顔と渋沢家の質実な精神を孫娘が綴る。
目次
栄一の晩年と最期
親族付き合い
飛鳥山
晩香廬
神頼み
父・正雄のこと
父の結婚
父の躾
克己寮
宮仲公園〔ほか〕
著者等紹介
鮫島純子[サメジマスミコ]
大正11(1922)年、東京生まれ。祖父は日本の資本主義の礎を築いた渋沢栄一、父は栄一の四男で実業家の渋沢正雄である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TATA
27
これが日本で読む最後の一冊かな。明治維新期の実業界の巨匠、渋沢栄一。貪欲というよりは素直さ、判断の良さが彼を一流の地に引き上げた要因かと。確かな示唆を頂きました。さあ、これにて僕も出発だな。2017/12/26
千加
20
🌿資本主義を罪悪視する我なれど 君が一代は尊くおもほゆ🌿栄一死去の報道が流れた後、短歌雑誌「アララギ」にこんな歌が掲載された。栄一が誠実に働き通した一生は「不易忠恕」思いやりの心を持った彼に人が共感したのだろう。…孫の純子(すみこ)さんが父や祖父などたくさんの人に受けた思いを誰かの為にと生かして残したもの。名前を命名し掛軸にして残し持たせてくれた思いが、胸を打った。どんな人に生きてほしいか、願いや生き方の道筋になるようにと。🌿純ナル哉 純ナル哉 惟精惟一 即チ純ノ純ナルモノナリ🌿2020/12/05
Mayu
6
熊倉先生や、ひろさちやさんの著作で紹介されていて、興味を持った渋沢栄一さんについての書籍。すごい実業家というくらいの前知識しかなかったのですが、単にお金を儲けるための商売ではなく社会を良くするための様々な事業に取り組まれ、またその思想を子孫に受け継いだ偉人だったのですね。会社のような大きな組織でも、家庭や個人のような小さな単位でも何か事を起こそうとしたとき、大切なことは同じなんだな、と思いました。戦前の結婚観、親子観、女性の役割なども、著者の素直な言葉で語られていて、とても考えさせられました。2015/11/24
りんふぁ
5
著者は渋沢栄一さんのお孫さん。私利私欲ではなく公利公益、慈善を慈善として行うのは真の慈善に非ず、余はこれを楽しみとする…カッコよすぎです!改めて凄い方だと思います。2014/06/20
skr-shower
4
家族用図書館本。お札の顔関連?2020/03/12