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風をつかまえた少年―十四歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163730806
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

廃品を利用し、独学で、風力発電をつくりあげたアフリカ・マラウイの14歳の少年。学ぶことの本当の意味を教える感動のノンフィクション。

内容説明

アフリカの最貧国、マラウイを襲った食糧危機。食べていくために、学費が払えず、著者は中学校に行けなくなった。勉強をしたい。本が読みたい。NPOがつくった図書室に通うぼくが出会った一冊の本。『風力発電』。風車があれば、電気をつくれる。暗闇と空腹から解放される。―そしてマラウイでは、風は神様が与えてくれる数少ないもののひとつだ。

目次

魔術の支配する村で
父さんの思い出
ぼくの相棒、カンバ
科学に目覚める
マラウイを襲った飢饉
食べものがないクリスマス
中学校に行けなくなる
待ちに待った収穫
図書室で出会った一冊の本
発電機づくりに取りかかる
電気を起こす風
トラブルと改良
迷信と戦う
教育がチャンスを与える
トライして、やり遂げる

著者等紹介

カムクワンバ,ウィリアム[カムクワンバ,ウィリアム][Kamkwamba,William]
1987年アフリカのマラウイに生まれる。中等学校1年のとき、マラウイ全土を襲った旱魃により、学費を払えず退学する。NPOの図書室で物理を独学し、廃品を利用して風力発電のできる風車を製作、そのことが現地の新聞の目にとまり、2007年には科学者や発明家、起業家の会議TEDグローバルより招聘されスピーチをする。5年の空白の後、中学に復学し、さらに南アフリカ共和国の高校に進学。2010年9月からアメリカのダートマス大学で学び始める

ミーラー,ブライアン[ミーラー,ブライアン][Mealer,Bryan]
ジャーナリスト。テキサス生まれ。AP通信のキンシャサ支局員としてアフリカ報道に従事した経験をもち、『ハーパーズ』や『エスクァイア』などの雑誌に寄稿、ニューヨーク州ブルックリン在住

田口俊樹[タグチトシキ]
翻訳家。1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ミステリーの翻訳に定評があり、翻訳ミステリー大賞シンジケート発起人をつとめる

池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト。1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。73年にNHKに入局、東京放送局報道局社会部などを経て94年より『週刊こどもニュース』に「お父さん」役として出演。2005年にNHKを退職後は、フリーのジャーナリストとしてテレビなどで活躍、わかりやすいニュース解説で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

90
アフリカの最貧国・マラウイを襲った食糧危機。ウィリアム少年は学費が払えず、中学校に行けなくなった。父の農作業を手伝いながら、図書室で出会った1冊の本。風力発電、それは暗闇と飢餓から人々を救う一筋の希望に。ウィリアムが周囲の村人たちに馬鹿にされながら、挫けずに風車を作る姿に感動。1冊の本との出会い、教育が何より大切なことなのだと感じました。2019/08/06

NAO

78
【「男祭り週間」参加】アフリカの小さな村、干魃で飢饉になり高校を退学せざるをえなくなった少年が、図書館のアメリカの教科書の写真を見て、風力発電機を作った。写真があるからといって、全く同じ材料を揃えることができなかったら、同じものは作れない。写真を見て、それぞれの部品を何で代用するかを考えていかなくてはならない。ウィリアム少年は、柔軟な発想と応用力で、その難題を乗り越えていく。そのためには、とてつもない集中力も要る。学校に通ってもいない少年にそういった全てがそろっているということは、そうあることではない。2020/05/28

KAZOO

64
この本を読んで感じることはいかに今の世界にはモノがあふれているところとないところの格差がどんどん開いているのではないでしょうか?あふれているところではさらにものをつくりひとの欲望を刺激して新たなものを購入させようとしています。資本主義では当たり前のことですがこのような本を読むと物がなくても幸せとはなんだろうということを再認識させてくれる気がします。まあですからこのような本が出てくるといいことなのでしょうが(それを言ってはおしまいかな?)。2015/04/22

ころりんぱ

54
食べ物や生活必需品はお店に行けばいつでも買える、壊れれば修理するより新品を買ったほうが安い…子どもたちは無償で義務教育を受け、学校の宿題に「家の手伝い」なんかがでるのが日本。一方、風をつかまえた少年カムクワンバ君が生まれ育ったのは飢餓と隣り合わせの貧困にあえぐ国マラウイ。お金がなくて学校に通えなくなった時、一冊の本に出会い彼の風車作りが始まる。廃棄物から材料を集め、工具まで手作りして、試行錯誤しながら風車を作っていく様子はまさに発明家。便利な世の中は人から深く考える事を奪うのかなぁ…とも思った。2015/02/08

テクパパザンビア

49
面白かった。娘がJICAでマラウイの隣国ザンビアに3年前に行ってたので興味深く読みました。魔術や飢餓、疫病など想像すらできない出来事に愕然。アフリカンサクセスストーリー、今の日本ではおこりえない話ですね。2019/10/24

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