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あたらしい哲学入門―なぜ人間は八本足か?

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163730400
  • NDC分類 100
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ついに(?)お茶の水女子大学の名誉教授となったツチヤ先生。長年大人気だった哲学入門講座を再現します。面白くってためになる!

内容説明

才色兼備な女子大生を熱狂させた伝説の哲学入門講義がここに復活。

目次

講義の方針
問題が無意味になるとき
ことばが無意味になるとき
強力な武器:基準
基準の使い方
間違っているけど便利な論法―「生きる意味はない」
二つの意味を混同して出てくる問題
だれでも答えられるはずなのに答えられない問題

著者等紹介

土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年岡山県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。専門は哲学。50歳のとき処女作『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版して以来、多数のユーモアエッセイ集と少数の哲学書を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いろは

18
著者の作品に多い、考えることをテーマにした作品。ウィトゲンシュタインやアリストテレスを勉強してから読むと、もっと面白いかもしれない。印象的だったのは、生死には無数の側面というのがあって、私達はきっと、その無数の側面の中の小さな小さなつまらない側面だけを抜き出して、拡大することよって、「好き、嫌い。」のように、「人生がつまらない。」とか、「死にたい。」とかいう感情が出来てしまうのだと、普段から時々「死にたい。」と思ってしまう私にとって、考え方の変わる出来事だった。やっぱり普段から脳の容量を広げる必要がある。2017/11/08

NOBU

17
実は、前に読んだ「哲学講義」や「哲学塾」の方が良かったです、スミマセン。 気になるのは「本当の自分とは何か?」ということで、それは昨日読んだ小説の中でも問われていた事である。自分とは、知るのではなく決める事、結局、サルトルの言うように「自分は自分が選んだ通りのものになる」のだろうか? 単純化論法に陥りそうな心情は理解できるが、私は普段十秒単位でものを考えているから、様々な議論が全て問題に感じる。無数の側面を考えるので情緒不安定なのだ。複雑化論法?(笑) 全ての現象は予め決められている、決定論がいい。2011/05/08

Gatsby

16
真面目な土屋先生本。学生に講義をしているという体裁で、1時限目から10時限目まである。講義形式なので、もちろん話し言葉で書かれていてとっつきやすい。哲学を考える上で、問いのたて方がいかに大切であるかが色々な例を引いて語られる。問いのたて方が間違っている、そもそも問題として間違っているので、答えられない問いが多いというのは面白かった。また、挙げられる例が土屋先生らしくて良い。「どんなことでも、一つの側面だけを取り出して、それがすべてであるように描写して結論を出す」いう単純化の論法の話が一番私の興味を引いた。2011/05/02

日向夏

11
ユーモアにあふれたエッセイに慣れているが、真面目な土屋先生の講義もすんなりと受け入れられる。容易に答えられない哲学的な問いは、そもそも問いとして成り立っていないのではないかと。そう考えると、そんな難問を前に立ち尽くしているのは、時間がもったいないだけになってしまう。たいへん参考になる視点を教えていただいた。2015/07/11

calaf

10
(ほとんど)全ての哲学的問題には、既に解答が存在する。それらは二種類、つまり「なぜ人間は八本足か?」(問題として間違っている)と「睡眠作用があるから眠くなる」(同じ事を言い換えただけ)という二つのタイプになってしまう......こんな説明初めて聞いた。え?と思うけど、説明を聞く(読む)と納得してしまう...2011/05/07

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