出版社内容情報
黒澤映画の最高傑作を撮るにあたり、監督自ら人物設定や物語のアイディアを記したノート6冊を公開。巨匠の創作の秘密に迫る。
内容説明
門外不出の自筆メモを全公開。日本映画の金字塔を撮るにあたり、黒澤監督が大学ノート6冊に記した台詞、人物の性格、場面、画コンテの数々。
目次
ノート1 七人の侍メモ1
ノート2 七人の侍メモ2
ノート3 七人の侍メモ3「七人の性格」
ノート4 七人の侍メモ4「村の人々」
ノート5 七人の侍画コンテ1
ノート6 七人の侍画コンテ2
「七人の侍」台本
著者等紹介
黒澤明[クロサワアキラ]
映画監督。1910年生まれ。43年『姿三四郎』で監督デビュー。51年、『羅生門』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。その後も『生きる』『七人の侍』などで国際的評価を受ける。85年、文化勲章受章。90年、米アカデミー賞特別名誉賞受賞。98年、88歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イリエ
12
DVDで映画を鑑賞した直後なので、黒澤監督の創作ノートをこっそり拝見した気分になれました。いやぁ~面白い♪ ノートは6冊ですが、心構えや台詞、設定のメモが2冊(「単純明快」などと書かれている。シーンはバラバラ)、キャラが2冊、絵コンテが2冊。エピソードとして、監督はトルストイの『戦争と平和』を撮影前には繰り返し読まれたそうです。それから、ラストの勝四郎が「野武士は?!」と叫び号泣するシーンは本当に辛くて「カット!」の後も泣き続けたらしい。興味の尽きない本です。 2016/07/19
星空の挑戦者
3
映画監督ってある意味漫画家のノリが必要では と思ってしまう一冊。役者たちのカメラアングルというかレイアウトの下書きがノートにびっしり書き込まれている。完璧主義者の黒澤監督はさぞ悩んだであろうと想像してしまう。これらの構成が後にコッポラ、ルーカスらに模倣されるとは思ってなかっただろう。あの時代に3D映画なんて存在してたら監督はどのように作っただろうか。そんなことまで想像してしまった。2010/10/01
fogman
1
凄く嬉しい…。この本は大切にします。2011/07/10
Glitter
0
七人の侍のネタ帳6冊が画像としてそのまま収録されている。 設定、絵コンテ、セリフなど黒澤監督の映画の作り方が垣間見える。 熱狂的なファンはもちろん、創作をしている人にも勉強になるだろう。2016/11/14
tomdam
0
映画を作るための労苦の痕跡。2013/01/21
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