私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163729404
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ヒトラーユーゲントの少女、ソ連コムソモールの少年、ゲットーに息絶えたユダヤ人少年、そして日本の特攻隊青年らが見た「あの戦争」。

内容説明

第二次世界大戦中の少年少女の手記を世界中から発掘、日本の翻訳界の第一人者が珠玉の訳出。

目次

第1部 開戦からホロコーストへの道(ナチスドイツ、ポーランドに侵攻す―一九三九年九~十月;西部戦線―一九四〇年四~九月;ドイツ占領下―一九四一年一~六月;ソ連侵攻―一九四一年六月~一九四二年一月;世界に拡大する戦線―一九四一年九月~一九四二年八月 ほか)
第2部 連合軍の巻き返し、そして終戦(スターリングラード攻防戦のあとで―一九四三年五~九月;ドイツの憂鬱―一九四三年九月~一九四四年一月;解放を待ちわびて―一九四四年四~八月;特攻隊員たちの肖像―一九四三年十月~一九四四年十二月;追い詰められたドイツ国内―一九四四年九月~一九四五年四月 ほか)

著者等紹介

ウォリス,サラ[ウォリス,サラ][Wallis,Sarah]
1967年アメリカ生まれ。幼少の頃にイギリスに移住する。ロシア語とドイツ語を修得後、英BBCにてアシスタント・プロデューサーとして多くの歴史ドキュメンタリーを手がける。現在はプロデューサーとしても活動している

パーマー,スヴェトラーナ[パーマー,スヴェトラーナ][Palmer,Svetlana]
1969年モスクワ生まれ。モスクワ大学で学んだのち、1990年にイギリスに移住。英BBCで戦争を題材にしたドキュメンタリーをいくつか手がけ、高い評価を得ている。また、映画監督の夫と共に芸術・音楽のドキュメンタリーも制作している

赤根洋子[アカネヨウコ]
翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)

亀山郁夫[カメヤマイクオ]
東京外国語大学学長。1949年栃木県生まれ

河野万里子[コウノマリコ]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒

関口時正[セキグチトキマサ]
東京外国語大学教授。(ポーランド文化論)。1951年東京生まれ。東京大学仏文学科卒後、ポーランド政府奨学生として留学

田口俊樹[タグチトシキ]
翻訳家。1950年奈良県生まれ。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

28
特攻隊員の日記から、やはり鬼気迫るもの、そして客観的に周囲を見ている事実が伝わってくる。以前知覧特攻平和会館に行ったことがあるが、多くの若者が命を捨てなくてはならなかった事実、これは今考えてもあまりにもつらいものがある。開聞岳を見る度に、「ここを目印に沖縄方面に特攻していったのだな」、「隊員はどんな思いだったのだろうか」、といったことを考えてしまう。そんな先人たちの犠牲のもとに今の平和があることを、改めて肝に銘じることが必要であろう。2013/07/15

シュシュ

21
太平洋戦争時のイギリス、ポーランド、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシア、日本の若者たちの日記、手紙を時系列に並べ、戦況の進行とともに書かれている。普通の思春期の子たちの率直な思いが綴られている。戦争が進むにつれ、子どもたちの思いも変わり、当たり前だけど国によって大きな違いがある。強制収容所で亡くなったユダヤ人の若者もいる。特に特攻隊に入った日本の佐々木八郎の「どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように早くこの世界がなりますように」という文章にはじんときた。→2015/08/05

スー

18
44日本・独・米・英・仏・ソ連・ポーランド等の若い男女達が残した日記を日付順に開戦から終戦まで辿っていく。青春を謳歌していた筈の若者が突如青春を奪われそして突然彼等の日記が消えてしまうのに愕然としてしまうが同時にそんな中でも異性に心を動かす所には生命の力強さを感じる。ポーランドでワルシャワ蜂起に姉妹で参加するも妹は姉の腕の中で亡くなり生き延びた姉は戦後は共産党の恐怖に怯えながら生きねばならず不幸が長く続く。戦争は本当に恐ろしい2023/06/17

kiho

15
戦いの時代を、一国の立場でなく世界各国の少年少女たちが置かれた状況で振り返る…日記という真実が物語る歴史は、あまりにも鮮烈⭐広い意味での平和の尊さと、儚い脆さを同時に感じた。2015/10/01

秋良

10
第二次世界大戦の最中に書かれた、各国の子ども達の日記。終わってから思い出して書いたものよりも、生々しくて驚くほど読みやすい。当たり前だけど国によって境遇が全然違ってて、イギリス、アメリカ、フランスはお気楽。ポーランド、ロシアはヘヴィ。ドイツと日本は、やっぱおかしいと思ってる人もいたんだな、という感じ。現代は国家間の戦争でなく、紛争や内戦なのでこの頃よりも終わりが見えなくなっている。あとどれだけ人が死んだら、平和がくるんだろう。2018/10/25

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