老兵の消燈ラッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163723204
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

今の日本人はここまで甘ったれになった! 理不尽な世相を嘆きつつ、生きるおかしみと哀感を描く佐藤愛子86歳の最新エッセイ。

内容説明

血圧が二百を超える日もあれば、息が掠れるときもある。当年とって八十六歳、心身ともに実はヘトヘト…。さすがの暴れ猪も消燈ラッパを鳴らすときなのか。

目次

思い出の浸り方
老兵の涙
うぬッ!
ヤバン人の教育論
男泣き
「古き良き時代」とは?
ベストセラーの謎
イチャモン時代へのイチャモン
八十五歳の感懐
残りの気力
私の元旦
風船言葉
我が血脈
孫とのつき合い方
裸男今昔
悲劇か、喜劇か
ロバちゃん山羊ちゃんのお話
さくらと私
人間のいる町
元気で死にます

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年「幸福の絵」で第十八回女流文学賞を受賞。『血脈』により、平成12年に第四十八回菊池寛賞を受けた。人生に対する深い洞察に裏打ちされたエッセイも根強い人気を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なべさん

4
母が佐藤愛子さんが好きで、私も読む。面白い。時々出てくるお孫さんがたぶん同じ世代なんだろうなと笑いながら読んでました。これからも読んでいきたい。2023/05/30

里季

3
愛子さんは、大正12年生まれ。というから、亡き姑より2歳年上。最近出版される本の著者は、大抵はもう私より随分とお若い。正直無理して背伸びして頑張って読む羽目になる。が、愛子さんのエッセイは、うちのばあちゃんと話しているようで、テンポと言い、物の捉え方と言い、人生の折り返し地点を過ぎたと私にとって、楽チンなのだ。小学校の国語の最初は、何だったかで、お年を想像する、ていうのもよく話題にしたから、「わかるわかる」。ばあちゃんは、「ハナ、ハト、マメ」、母は、「サイタサイタ・・・」私は「はなこさん、はい」だった。2013/04/18

katta

3
いつまでも生きていて欲しい作家の代表、佐藤愛子も86歳。さすがに身体は衰えたようだが、一刀両断に世相を切る力はまだまだトップアスリート。ゆとり世代の若者が読んだら、何でこんなことに怒っているのかわからないだろう。愛子先生の肩をもちたいワタシはもう古い人間なのかな。2010/03/23

ねこ太

2
愛子節いまだ健在!!無責任なファンの私は、いつまでもいつまでも何かに怒りを炸裂させていてほしいと願ってます。そして私を元気にさせてください!かがみにしたい愛すべき人です。2010/03/30

pinoka

1
愛子センセイは「娘と私」シリーズから大好きだった。怒る愛子センセイに娘さんが冷静に突っ込むあたり、ここに至って名人芸の感あり。センセイも御年八十余歳かぁ・・・最終章がちょっと気弱なのが気に掛かる。いつまでもガツンガツン怒ってて欲しいです。2010/05/29

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