空が香る

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163720906
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

私が最後に見た白の色は、氷の色ではなかったかと思う──。幼い時に視力を失った著者のみずみずしい感性が光る、四季を綴るエッセイ。

内容説明

音、匂い、手触り、味の四感で、季節を味わうエッセイ集。

目次

冬(冬を聴く―冬の夜の音;冬を食べる―スウィーツで乾杯 ほか)
春(春を聴く―私の春告げ鳥;春に触れる―野草を摘みに ほか)
夏(夏を食べる―涙のお寿司物語;夏を聴く―「私の滝」 ほか)
秋(秋を聴く―驚きの音さまざま;秋の匂い―大きな香り、小さな香り ほか)

著者等紹介

三宮麻由子[サンノミヤマユコ]
東京生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業。同大学院博士前期課程修了。外資系通信社勤務。エッセイスト。2001年、『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。2009年、点字毎日文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

13
三宮さんは、ご自身のことを"sceneless"(シーンレス)と呼び、ご自身の生活を、感覚付きのラジオドラマのようなものと表現されています。視覚を失ったことにより、他の感覚が研ぎ澄まされると言いますが、それには本当にビックリ。米粒より小さな花に触れて違いを感じ花の形や色をイメージし名前もきちんと知っている。点字が季節により読みやすかったり読みにくかったりするということも知りませんでした。私が知らないたくさんの素敵なものを見つけている素晴らしさに普段自分がいかにずぼらに無感動で生きているかを知らされました。2010/01/25

休止中

4
素敵なタイトルにひかれて手にとったエッセイ。感性豊かな文章が印象的でした。読んでよかったです。著者の他の本も読んでみたくなりました。2010/10/04

さちこ

2
言葉の選び方が好きです2010/04/04

るう

1
目に見えない匂い、音を言語化することって結構難しいと思うんだけれども、微妙な違いを感じ取る感性、それを表現する言葉の力が本当にすごい。自分にとっては梅の香りといったら梅の香りの一種類しかなかったから、白梅と紅梅、ピンクの梅の香りの違いがあるなんて初めて気づかされた。言葉が豊かになればなるほど、感覚を研ぎ澄ませば研ぎ澄ますほど、世界は広く豊かになるこたを教えてくれる一冊。2023/05/28

coconatsu

1
「シーンレス」のエッセイスト。今日手に取ってくれた自分を褒めたい。ひと息ついて周りを楽しむゆとりもなくなっていたいま、読めて良かった。2018/04/25

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