出版社内容情報
あの戦争の深層をあぶりだす渾身の作。
生涯かけて日本人と日本文学を見つめ続けてきた巨匠評論家が、作家たちの戦中、戦後の日記を精緻にダイナミックに読み解いた労作。
太平洋戦争を歴史上の一大事件と確信した作家たちは、事態を刻一刻と記した。永井荷風、高見順、伊藤整、吉田健一、山田風太郎らの戦中、戦後の日記を精緻に読み解くことで、日本人の行動と精神の軌跡を分析し、日本人とは何かを抉り出す。
内容説明
戦争という惨禍と変化の時代に日本人であるとはどういうことか。永井荷風、伊藤整、高見順、山田風太郎、吉田健一らの戦時の日記から日本人の精神をすくい取る傑作評論。
目次
第1章 開戦の日
第2章 「大東亜」の誕生
第3章 偽りの勝利、本物の敗北
第4章 暗い新年
第5章 前夜
第6章 「玉音」
第7章 その後の日々
第8章 文学の復活
第9章 戦争の拒絶
第10章 占領下で
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド][Keene,Donald]
1922年、米国ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家。コロンビア大学に学ぶ。米海軍日本語学校で学んだのち情報士官として海軍に属し、太平洋戦線で日本語の通訳官を務めた。戦後、ケンブリッジ大学、京都大学に留学。1955年からコロンビア大学助教授、教授を経て、同大学名誉教授。2008年に文化勲章受章
角地幸男[カクチユキオ]
1948年、東京生まれ。早稲田大学仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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