出版社内容情報
このままでは日本は滅びる!
官僚主導のもとグローバルスタンダードに巻き込まれ、経済破綻したアイスランドは、我が国の近未来の姿か? 日本社会へ警告の書!
筆者は期待の女性ジャーナリスト。霞が関の役人の腐敗、怠慢をバイタリティ溢れる取材で暴き出す。本書では、リーマン・ショックの直撃で金融破綻した西欧の小国・アイスランドを取材した著者が、その惨状を日本の行く末と重ね合わせて憂える。作りたい放題の道路、増え続ける一方のエコ予算の奪い合い、補助金ばらまきの農業といった官僚主導の無為無策の行政は、日本をどこへ導くのか?
内容説明
未曾有の不況の中で、苦しくなる一方の国民生活。しかし強欲な役人は、この期に及んでも自分たちの利権を主張するだけ。まさに「官僚栄えて国滅ぶ」。こんな状況を、いったい誰が救えるのか?気鋭のジャーナリストが霞が関を斬る。
目次
第1章 アイスランドで考えた、日本の将来―「金融破綻国家」の行く末は?
第2章 国土交通省のモンダイ―世界一の道路大国にぶら下がる役人たちのやりたい放題
第3章 環境省のモンダイ―エコ利権3兆円が食いつぶされる
第4章 農林水産省のモンダイ―石破大臣による全職員アンケートの結果は?
第5章 文部科学省のモンダイ―「ゆとり教育」5人の戦犯
第6章 防衛省のモンダイ―予備自衛官、体験入隊レポート
第7章 厚生労働省のモンダイ―実録・天下り法人との10年闘争
終章 官僚制を打ち倒せ!―日本を救う6つのステップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
官僚が全面的に悪いわけではなく、ほとんどの官僚は国家、国民のためにしっかり仕事をしていると思いますが、この本に出てくるリードする立場にいるにも関わらず、利権に群がる官僚の存在に嫌になります。官僚や政治家も結果責任を負うべきかなと思いました。あと各省庁の問題が提起されていますが、6章だけは毛色が違うように感じました。2021/05/10
ahwai55555
4
石井紘基さん、泉房穂さんの流れからこの著者の本にたどり着いた。財務真理教を読んでもわからなかった税金の使い道への疑問が、この本で腑に落ちた。まじめな著者が、ものすごい努力と執念で、官製法人の闇を次々と暴いて行くが、改善されそうなところで、看板の架け替えのみで生き残って行く様には絶望しか感じない。15年前の本だが、ほとんどの問題が現在に積み残されている。財務省の権限が増すとしても、ガソリン税のように特別会計の税を一般財源化することが必要だと思う。そうしないと消費税がまた上げられてしまう。2025/01/06
jack
2
議員が方向付けし、責任を担保しなければ、官僚は腐敗する。 著者の問題提起には、敬服する。 負けないでほしいと思うし、著作を応援したい。☆4.82015/08/11
壱萬参仟縁
1
TVタックルやツイッターで著者の存在は存じ上げていた。国交省のモンダイ(57ページ)では、評者はガソリン税が高すぎることに日頃から業を煮やしている者の一人である。田舎の人からは、ただでさえ都市よりも高いガソリン税を軽減するなり、免除することをしないと、過疎化は止まらないと断言したい。ガソリン税から1890億円の予算化され、天下りに利用されているのであるならば(64-65ページ)、もっと安いガソリンを提供するように政治家は暫定税率を廃止すべきだったのだ。ゆとり教育は、英語の筆記体を教えない(136ページ)。2012/10/19
うまとら(仕事が多忙のため休止中)
1
国の事業の無駄を地道に取材を重ねて纏めている。昨今の事業仕分けで問題になっている特別法人にスポットを当てており、こんなにも税金が無駄遣いされているのかと慨嘆したくなる内容。ただし、ミクロの内容に収支しており陳腐な印象は拭えないので、マクロ的な視点や経済振興の面も捉えて欲しい。国の無駄を鋭く指摘するジャーナリストとして成長して欲しいと思う。2010/03/21
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