内容説明
発見された2000年前の沈没船、引き揚げられた奇妙な謎の機械、その機械の内部には、複雑な歯車の構造があった。歯車による入力と出力の自在な変換は、中世の時計の発明を待たねばならぬはずだった。それが蒸気機関と結びついた時、「産業革命」が興り、数字と結びついた時、コンピュータは生まれた。二〇〇〇年前のギリシア人がつくりあげたその機械―アンティキテラ。いったい誰が何のために創った機械だったのか?大興奮必至の科学ノンフィクション。
目次
1 海底より現れしもの
2 ありえない
3 「戦利品」
4 科学史は塗りかえられた
5 大胆な推理
6 十九世紀のコンピュータがふたりを結びつけた
7 すべては解読の名誉のために
8 最強の布陣
9 みごとな設計
10 アルキメデスの影
著者等紹介
マーチャント,ジョー[マーチャント,ジョー][Marchant,Jo]
科学ジャーナリスト。生物学を学び、医療微生物学で博士号を取得。「ネイチャー」、「ニュー・サイエンティスト」などの一流科学誌で記者、編集者をつとめたのち、独立。「ガーディアン」や「エコノミスト」にも寄稿をおこなっている。現在ロンドン在住
木村博江[キムラヒロエ]
1941年東京生まれ。国際基督教大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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