内容説明
「週刊文春」の連載でおなじみ、お茶の水女子大学で哲学を教えるツチヤ教授が、世間に品格を問われ、その答えをタイトルとしたエッセイ集。もし若者に注意したら、犬よ、自分に負け続けている男…など自虐の日常を哲学的に分析し、世間を煙にまく抱腹の56篇。
目次
平の章(推薦します;こんな論文があったら ほか)
身の章(犬よ;どこに感動したのか ほか)
低の章(回数の問題;教えるのが苦手な教師がいる ほか)
頭の章(緊張を解く工夫;人生最大の悩み ほか)
著者等紹介
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年岡山県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。現在お茶の水女子大学教授(哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
32
やはり文学系の本は読んでいて圧倒的におもしろい。書いてる本人が変態だったり、頭がおかしかったりすると余計におもしろい。土屋先生の文章はそれを意図して理論的に破綻しているので、安心して楽しく読めます。ゲラゲラ笑いながらも「わたしはどんな失敗をしたのか?」の一部分で、はっとさせられる箇所があった。緩ませといてさっと「単刀」直入する土屋先生の書き方が好きです。2019/02/20
Tadashi_N
21
たまに哲学が登場する。緩やかな生活。2016/03/03
ニョンブーチョッパー
9
★★★★★ 土屋先生のひねくれ具合に毎度笑わせてもらっています。他の人との会話のある章が特に好き。「なぜ失敗するのか」「男はバカか?」「回数の問題」。他にも「サポーターを見て認識が変わった」「教育は人を作る」「名前には苦労する」2023/08/10
アセロラ
7
とてもおもしろかったです。3ページ程の短編?のような文章がぎっしり詰まってます。物語でもなく、エッセイ?著者の体験談?だいたいは笑っちゃう内容で、電車の中で読んでても笑えてきます。娯楽です。でも時々まじめなグッとくる一文があります。なぜ失敗するのか、自分に負け続けている男、耳の欠点、運勢の謎、わたしはどんな失敗をしたのか?が印象的な文章があり、おもしろかったです。あ、それらのタイトルに沿った内容がまじめに考察されてるわけではないのであしからず。2019/06/12
naminnie
7
ツチヤセンセイの文藝春秋での連載エッセイ。ぷぷっと笑ってしまうものばかりで、ホントに息抜きにぴったり。現実逃避にもぴったり。。癒されましたー。2011/08/12