ヒトとサルのあいだ―精神(こころ)はいつ生まれたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163699806
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0095

内容説明

20世紀は物質の時代でした。そして21世紀はこころの時代になるでしょう。激増するこころの病、ヒーリング、スピリチュアル、ネイチャーブーム。だがヒトの「こころ」は、まだ何もわかっていないのです。人間の精神がいつ生まれたのかは、まったく不明のままです。ヒトがいつこころを獲得したのか。思春期外来の先駆者が10年の研究の末、脳科学、DNA理論、そして精神医学の最先端を網羅して出した結論は。

目次

こころの時代に必要な新しい精神理論
第1部 精神誕生の道のり(ヒトがサルから進化したことは周知の事実です。;赤ん坊はある時期から、劇的に言葉を語り始めます。)
第2部 現世人へ―言語誕生の道のり(北京原人もネアンデルタール人も人類の直接の祖先ではありません。;なぜ滅びたのか。第一段階、原人の脳が大きくなりすぎました。)
第3部 「精神」とは(眼科医は眼のことを知り、皮膚科医は皮膚のことをよく知っています。;ピカソもベートーヴェンも異能の人でした。)
第4部 狩猟採集民から農耕民へ(人間らしさは、言語を獲得した時点で生じました。;釈迦、ソクラテス、孔子がほぼ同時にこの世の中に登場しました。)
最後に

著者等紹介

吉田脩二[ヨシダシュウジ]
1939年生まれ。精神科医・画家。東大阪市と奈良市の二つの「こころのクリニック」の所長として思春期の若者から中高年にいたるまで、病める人たちの診療にあたってきた。現在は引退して長野県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mai

5
序盤のサルからヒトへの進化の過程について、「進化したことは事実だが、サルの延長にヒトはいない」とのことで、すごく興味深く読ませていただきました。他の著書も読んでみたいです。2013/06/02

のうみそしる

3
目からうろこ!!僕らが精神や人間を理解しようとする時に、いかに合理化して考えているかがわかった。あとデジタルとアナログの考え方に、なるほどと思った。ヒュー・ブロディ読みたい。でも色んなことに言及しすぎてて訳わかんなくなったり。2011/02/18

石野 真

2
脳の肥大化→早産による未熟化→脳の内線化→精神の発達→言語の習得という仮説にしたがって、人類の進化と精神の発達を説明しようとする意欲的な作品。理論精神学として、科学理論としての精神学を精神医療に携わった著者の視点が面白い。今後この分野での進展に期待したいが、この本でも書かれているようにネアンデルタール人、北京原人などの原人が絶滅した現在では、近隣の霊長類と人間の間がかなり離れているので段階的な発展を検証することは難しそうに思えた。2008/09/08

僕です

1
理論精神学の観点から、進化論、言語論、医学論、等幅広い知見から刺激を受けられる一冊。個人的には人間に因果律を当てはめて理解しようとする流れに反論しているところが面白い。2014/03/31

fatmount

1
ちょっとトンデモ本の香りが…。でも面白かったです。2009/04/26

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