内容説明
ふたつの集合の、一見まったく違う要素の相関関係を計算していくことで、直感ではわからなかった意外な事実が浮上してくる。クレジットカードの返済の遅れの回数と、そのひとが車で事故を起こす確率。買い物履歴と離婚率。ぶどうを収穫した年の降雨量と、そのワインがビンテージとなって出荷された時の値段。技術革新が兆単位(テラバイト)のデータの集積を容易にしたいま、「絶対計算」はありとあらゆる事象の計算をしようとしている。最新医学データの集積による治療法の提示、性犯罪者の保釈を認めるべきか否か?どの政策がもっとも有効か?そうした時代に専門家の役割はどうかわるのか?個人の自己防衛の方法は?技術革新が生んだ新しい波「絶対計算」を知らずして、今を語るなかれ。
目次
絶対計算者たちの台頭
第1章 あなたに変わって考えてくれるのは?
第2章 コイン投げで独自データを作ろう
第3章 確率に頼る政府
第4章 医師は「根拠に基づく医療」にどう対応すべきか
第5章 専門家vs.絶対計算
第6章 なぜいま絶対計算の波が起こっているのか?
第7章 それってこわくない?
第8章 直感と専門性の未来
著者等紹介
エアーズ,イアン[エアーズ,イアン][Ayres,Ian]
エール大学教授。経営学部と法学部の両方に籍を持つ。データ分析によって問題解決の道筋をつける「絶対計算家」として名高い
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、広範な分野での翻訳と執筆活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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