その数学が戦略を決める

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163697703
  • NDC分類 417.1
  • Cコード C0098

内容説明

ふたつの集合の、一見まったく違う要素の相関関係を計算していくことで、直感ではわからなかった意外な事実が浮上してくる。クレジットカードの返済の遅れの回数と、そのひとが車で事故を起こす確率。買い物履歴と離婚率。ぶどうを収穫した年の降雨量と、そのワインがビンテージとなって出荷された時の値段。技術革新が兆単位(テラバイト)のデータの集積を容易にしたいま、「絶対計算」はありとあらゆる事象の計算をしようとしている。最新医学データの集積による治療法の提示、性犯罪者の保釈を認めるべきか否か?どの政策がもっとも有効か?そうした時代に専門家の役割はどうかわるのか?個人の自己防衛の方法は?技術革新が生んだ新しい波「絶対計算」を知らずして、今を語るなかれ。

目次

絶対計算者たちの台頭
第1章 あなたに変わって考えてくれるのは?
第2章 コイン投げで独自データを作ろう
第3章 確率に頼る政府
第4章 医師は「根拠に基づく医療」にどう対応すべきか
第5章 専門家vs.絶対計算
第6章 なぜいま絶対計算の波が起こっているのか?
第7章 それってこわくない?
第8章 直感と専門性の未来

著者等紹介

エアーズ,イアン[エアーズ,イアン][Ayres,Ian]
エール大学教授。経営学部と法学部の両方に籍を持つ。データ分析によって問題解決の道筋をつける「絶対計算家」として名高い

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、広範な分野での翻訳と執筆活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬こ

17
タイトル、数学となっていますが数式は一切なく、世の中でおきていることの根拠をデータ・数字を説得材として事例の数々を紹介している読み物です。もうまもなく(既に?)本の出版前から、統計データによって、この本は売れる?売れない?が予測できる時代が来つつあります。2015/01/31

がっち

13
事例を挙げて統計の必要性および、統計と経験と直感の共存のありかたを説いている。統計学を自分のものとして使えるようにしないとなぁ。A2011/05/30

kubottar

11
全てを数値に置き換えて顧客管理をするやり方は一抹の不安を感じるが、合理的だ。しかし将来的にはパソコンを起動しただけで自分の欲しがっている商品の広告がひっきりなしに出てくる未来になるんだろうなあ~。それが最も合理的だし。2011/11/26

ふくみみ

8
「この世には10種類の人間がいて」っていう2進数Tシャツ欲しいな。ここで述べられていることは今ではかなり一般に知られた話が少なくないと思うが、この本がブームになって広がったのかな。医者に行くと皆パソコンを使って管理しているし、データ活用は相当進んだと思われる。機械はモデルの数値を確定してくれるが、何を変数とし、当たり前の結果を排除し、仮説を立てるのは人間じゃないと出来ない。で、その仮説の立て方には恣意的なものがあって、そこがデータマイニングが難しいとか胡散臭い印象に繋がっているんじゃないかと思った。2015/03/20

ピエール

8
統計的手法による推計と、データマイニングについて事例を交えて解説してあります。事例がとても面白いのですが、解説が若干足りていない(不親切な)部分もあります。詳細は参考文献を読めということでしょうけれど。 とても良い本だと思います。実際に自分で使うには、さらに関連文献を読んだり、専門会社に委託したりする必要があります。2012/06/27

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