草原のラーゲリ

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  • サイズ B6判/ページ数 471p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163690100
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

内容説明

日本人が知ることが出来なかった大陸最奥の地の歴史が、三十四年もの間、ラーゲリ・収容所を転々とした一人の内モンゴル人をとおして、ここに語られる。日本、ソ連、中国―「強国のはざま」でもみくちゃにされた一人の男の物語。

目次

第1章 大興安嶺の西(ひとつの国が滅んだ朝―ソ連軍の侵攻;ソヨルジャブの誕生と生い立ち―蒙旗師範学校 ほか)
第2章 ゴビ灘を越えて(不思議な、捕虜と罪人の移動が始まる;フフホトの監獄―弟と十年目の再会 ほか)
第3章 ツァイダム盆地(ハイラルへ帰郷;満洲、土地問題の歴史経過 ほか)
第4章 変容する故郷(名誉回復;ハルピン学院に再び ほか)
別章 それからのソヨルジャブ(無血民主化された外モンゴルで;まどろみの時)

著者等紹介

細川呉港[ホソカワゴコウ]
1944年、広島県呉市生まれ。早稲田大学卒。集英社に入社し、76年より中国を精力的に取材して、文革末期の「北京大学レポート」や、『中国旅の大地図帳』(79年。集英社)を編纂する。88年、東洋文化研究会(じゃすみん倶楽部)を立ち上げ、各種研究を行うとともに中国研究者の交流の場をつくる。2007年4月からフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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samandabadra

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やっと終わった(笑)。モンゴル語表記(とくにアオバオ=オボーやウランフの名前)や文化への誤解はあれど、こんな困難を乗り越えて、活躍したのはすごい…ちなみに、1993年に彼がウランバートルに来たとき、彼と職場で会った記憶がある。当時、モンゴル国には日本語を話す人はまだまだ少なくて、日本語を話している内モンゴルの人が教師として必要なんだなあと思った次第。日本語ブームをプロデュースしたのは、確かに彼を含め多くの内モンゴルの尽力のおかげかも。すでに1992年ごろにはものすごく需要はあったのだけれど2013/06/29

depo

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図書館リサイクル本。冤罪で34年間もラーゲリ、収容所を転々とした一人の内モンゴル人への聞き書き。2023/06/27

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