1976年のアントニオ猪木

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163689609
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0095

内容説明

猪木はリングに寝て、アリは立つ。1976年の異種格闘技戦を当時のマスメディアは「世紀の大凡戦」とこきおろした。が、21世紀に生きる私たちは、現在の総合格闘技の試合の流れのなかでごく普通にそうした状態を見ることができる。打撃系の選手と組み技系の選手が戦う必然として―。1976年に猪木が戦った異常とも言える四つの試合。世界各地に試合の当事者を訪ね歩くことで見えた猪木の開けた「巨大なパンドラの箱」。

目次

第1章 馬場を超えろ―1976年以前
第2章 ヘーシンクになれなかった男―ウィリエム・ルスカ戦
第3章 アリはプロレスに誘惑される
第4章 リアルファイト―モハメッド・アリ戦
第5章 大邱の惨劇―パクソンナン戦
第6章 伝説の一族―アクラム・ペールワン戦
第7章 プロレスの時代の終わり
終章 そして総合格闘技へ

著者等紹介

柳澤健[ヤナギサワタケシ]
1960年3月25日東京生まれ。83年3月慶應義塾大学法学部法律学科卒業。在学中からまんが専門誌「ぱふ」の編集をてがける。空調機メーカーを経て84年に文藝春秋に中途入社。以後『週刊文春』編集部、『Sports Graphic Number』編集部などに在籍。編集のみならず執筆もよくてがけ、その文章のうまさと着眼点のユニークさについては、定評があった。2003年7月に退社後、フリーランスとして各誌紙に寄稿。アメリカ、韓国、オランダ、パキスタン、日本に「1976年の猪木」にかかわった人々を訪ね歩き、単行本デビューとなる『1976年のアントニオ猪木』をものした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

30
プロレスを演劇とかフェイクと定義できるのは、著者の強みであり限界でもある。二元論では語り尽くせぬジャンルにロジックで解決を付けようとしたら的外れを免れない。猪木vsストロング小林戦を見たのなら、今のプロレスとは全然違うとわかったはず。ギリギリまでショー的要素を省いた硬派な闘い。あの試合さえも演劇と呼ぶのなら、単に見る目がないとしか言えない。ただアリ戦やアクラム戦の真実(いずれもリアルファイトだが内情はだいぶ異なる)とルスカの不条理すぎる人生模様は刺さった。こういうクセの強い書き手も飲み込めてこそプロレス。2022/10/15

姉勤

28
1976年。M・アリ対A・猪木の異種格闘技の試合が催された年である。自分がそれを知ったのは半ば伝説化し、且つ衰えが見え始めた猪木が”なぜか”勝つ試合に違和感を感じ、格闘技風プロレスに狂喜していたミドルティーンの頃。そんな頃も含めたアントニオ猪木のバイオグラフィ的本書。虚々実々、半信半疑、毀誉褒貶、怪しさというか妖しさというべき猪木のパーソナリティの面白さ。側で見ているにはとても楽しいが、身内としては付き合いたくない人間ではある。しかし、否定することで否定した人間の小ささを示す質の人間である事は確かである。2022/10/19

ライアン

19
プロレスとか格闘技はそんなに見ないけれどアリ逝去にともない読んでみた。アリのビッグマウスは実はプロレスからヒントを得ている、しかもプロレス好きというのは意外でした。猪木対アリの対戦はアリがいろいろルールをつけたした的な報道が多いですが、実際はそこに至るまでにいろいろな経緯があり、プロレスというものの特異性(ショーか、ガチンコか)も出たのかな。闘いの後自分の登場曲を猪木に送ったリ(有名な「猪木ボンバイエ」)その後も親交があり、アリの人間としての大きさを感じました。2016/06/12

5〇5

13
100年に1人の奇才が世を変えた この愛すべき胡散臭さよ2015/01/06

sayzk

12
先頃、猪木氏が他界したのをきっかけに再読。G馬場とのリング外での戦い。昔は「馬場・全日本はショー、猪木・新日本は真剣勝負。」等と言う者もいたっけ。ショーの中にもチラッと本気の部分が、両団体ともあるのかな、なんて希望的に思ってた小生。 書名の「1976年」の異種格闘技路線。これについては著書の取材の結果は果たしてプロレスか? リアル・ファイトか? 問題多き団体トップとしての猪木。周囲のスタッフや選手たち苦労したでしょうな。 しかし、昭和のプロレスは面白かったな、と思う年寄りです。2022/10/16

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