内容説明
カラヤン、ストラヴィンスキー、小澤征爾…。関係者が明かす秘話の連続。
目次
第1章 新交響楽団の旗揚げ
第2章 迫り来る戦火
第3章 焦土からの復活
第4章 NHK交響楽団の誕生
第5章 オペラの薫陶
第6章 試練のとき
第7章 世界を舞台に
第8章 三人の名誉指揮者
第9章 空前のN響ブーム
第10章 音楽監督の誕生
著者等紹介
佐野之彦[サノユキヒコ]
1959年生まれ。成蹊大学卒業。出版社勤務を経て2000年より株式会社ドラコミュニケーションズ専務取締役。スポーツ、音楽をはじめエンタテインメント全般にわたる出版プロデュース、雑誌編集、web制作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ezo Takachin
3
図書館本:デュトワ時代までのNHK交響楽団の歴史を知ることができ、苦難の時代を乗り越え今のNHK交響楽団あるのだとわかった。多くの指揮者との出会いがあり、様々な音楽を生み出してきたいうことが理解できた。まだ生での演奏を聴けていないので残念です。CDでのお気に入りはスヴェトラーノフとのカリンニコフ交響曲第1番。2020/08/11
tegege
0
N響の器用な素晴らしさの一方で、最後で杓子定規で融通の利かなさを、ちらり皮肉る。良くも悪くも海外の文化を海外指揮者のフィルターを通してのみ向上した、と痛感する一作。読後、N響定演に行きたくなる点で、本書の役割は果たされている。しかしどうして、指揮者の名字ってのはどれもこれも個性的なんだろうね。2012/07/08
れい
0
N響の今日までの歴史もさることながら、関わってきた指揮者のエピソードが大変面白かった。クラシック好きの人なら「へえ~」と思うことが多々ありそう。個人的にはカラヤンのエピソードに驚き…どこか納得もするけれど。2012/05/29
Wataru Hoshii
0
若きカラヤンは指揮台と反対の方を向かせて練習させたとか、ストラヴィンスキーは練習しながら「火の鳥」の譜面を直し続けたとか、戦犯だったマタチッチは命を救ってくれた妻に頭が上がらなかったとか、抱腹絶倒の秘話満載。それだけでなく、N響がどういう指揮者たちに育てられ、どういう経験を積んできたのかがわかり、現在のN響のスタイルが歴史の上に築かれたものだと納得できる。N響の歴史は日本のクラシック演奏の歴史。海外オケをもてはやす前に、自分たちの歴史を知ろう。N響ファンのみならず、日本のすべてのクラシックファン必読の書。2010/12/20