内容説明
藤原新也インド旅伝説に新たに衝撃の一章が加わる!青春の旅を記録した処女作『印度放浪』から34年―その長きにわたって著者が封印してきた衝撃の体験がついに明かされる!『メメント・モリ』の感動を再び甦らせる。藤原新也、インド紀行完結篇。
目次
第1章 メビウスの海(富士を見ていた少年;一九六八年のサティアン ほか)
第2章 黄泉の犬(手紙;窓 ほか)
第3章 ある聖衣の漂泊(彼方の旅;一枚の写真 ほか)
第4章 ヒマラヤのハリウッド(煩悩力;そこから世界がはじまる ほか)
第5章 地獄基調音(地獄をさまようエリカ;レッド・ランプ ほか)
著者等紹介
藤原新也[フジワラシンヤ]
1944年、福岡県生まれ。東京芸術大学油画科中退。インドを振りだしにアジア各地を旅して『印度放浪』『西蔵放浪』『全東洋街道』などを著す。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おひさ
2
去年オウム真理教死刑囚の死刑が執行された。それについての識者をコメントを読んで初めて、この裁判が如何に非合法なものだったかを知った。そしてこの本で衝撃的な新事実を発見した。麻原彰晃が育った八代の海と水俣の海は同じ湾にあり、隣り合っているよう。衝撃的な事実。さらに絶望的なのが、その事実をマスコミは知っていたが、タブーとされ表立って報道してこなかったという事。麻原の失明とチッソの関係に証拠はない。しかし人間の感覚として、指摘するくらいは当たり前なのではないか?しかも報道という意味なら尚更。福島原発も同じだな。2019/02/23
ジスカールデスタン
1
憧れがありつつも行きたくない不思議な国インド。一生行かねえんだろうな。やっぱり行きたくねえやこんなところって確認するためにインド旅行の本を読んでる感がある。2018/08/01
Yuuji Hayashida
1
たまたま図書館で見つけて中を見ると どうもこの本はオウム真理教のことを題材に書かれているみたいだなぁと初見した。 オウム真理教のことなんてすっかり忘れていたし、「今さら、オウム真理教ってどうなんだ」って思いながら読んだ本。途中中断してユーチューブでオウム真理教関係の映像見たり事件のことざっくり調べながら読んだので時間かかった。 最近ヨガが流行ってるらしいけど大丈夫かなぁと思いました。2018/01/22
るりこ
1
麻原の足跡をたどる旅。若いころにインドを旅していた著者は、そこでたくさんのミニ麻原に出会っていたことによって麻原の本質を看破していた。著者のような考え方なら宗教、いや、この世のいかなる権威にも騙されないんだろうな。火葬の描写が綺麗だった。2016/04/08
犬丸#9
1
★★☆☆☆ 学食の天丼に乗っかってる天麩羅。 元ネタは面白いんだけど、いくら何でもそのネタだけで引っ張りすぎ。結果的に衣ばっかりでかくて満足感は得られなかった。 ま、その「衣だけ」をかじるのが好きな人がいることは否定しないけどね。 藤原新也は実はこれが初めてで、かなり期待してたんだけど、肩すかし食ったな。せめて20世紀の間に読むべきだったんだろうか。2007/02/04
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