内容説明
ロンドン・テロやアテネ・オリンピック、チャールズの再婚や、終わりの見えてきたブレア政権など、渡英30年、元気印のナニワ女性がズバリ辛辣な日英両国批判を展開する痛快エッセイ。ベストセラーとなった『イギリス人はおかしい』から9年目の快著ふたたび。
目次
パリ旅行と「便所の落書き」
ロンドン・テロ
日の丸とユニオンジャック
行列のできるホームオフィス
天下の「ノムラ」のパーティー
パパ様の死と、カルロスの死
お葬式プランと日本料理の食べ方
英国のお医者さん
企業の宿命
ロンドンの日本人
チャリティとは何ぞや
民主主義の本場
自転車一台買うのにも
もう一人の元英国人捕虜
Shall We Dance?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナカ
6
いっぱい考えて、いっぱい行動してパワフル。近所のおばちゃんのすごくおもしろい話を聞いているよう。留学や赴任ではなく、庶民として感じる日本とイギリスを聞ける。2013/12/21
Kay_co
3
高尾さんの仰ることはもっともだ、と思うところもあれば首を傾げたくなるところもある。日本人は高尾さんが思うよりずっと、政治にも政治家にも諦めを覚えているのですよ。今さら政治に期待しない、それが今の日本です。2010/12/13
faa
2
面白かった。異文化理解とはよく聞かれるけど、そんな簡単ではないことを人生掛けて実験中なカンジ。親族、友人、恋人、同僚、上司… 。どんだけ時間をかけて付き合っても、結局自分以外は「他者」である。そのことに変わりはない。それでも、 この世界のどこの国の他者と向き合い、生きていくのか。それを選ぶ権利みたいなのは 個々にある気がする。海外移住することになったら、その前にもう一度読もう。2014/01/19
ロピケ
2
高尾慶子さんがもしも、日本の政治家になったとしたら日本の国も少しは変わるかなあなどと想像しながら読んでしまったけど、絶対になりたくないと断られるだろうなあ。2010/03/15
秋芳
1
英国在住の日本人によるエッセイ。 日常の言いたいことをはっきり言っているだけなのだが、それがなかなか難しい世の中。在住者が感情も含んで描き出すイギリス描写は、真実のイギリスの姿なのであろう。また、著者の視線にブレが少なく、観測者として確固たるスタンスを維持している点も高評価。 イギリスって、こんな国なんだなぁ…。2007/03/04