内容説明
古今東西の美味を食べ歩き、仏文学・相撲・歌舞伎・浮世絵・落語・映画・花街を愛する作家の誰にも真似のできない食味エッセイ。
目次
牛肉の匂い
カメチャボから牛丼へ
魚は生臭くない
仕事をした江戸前
鯛は精霊
焼く、煮る、揚げる
〓(すし)、鮓、鮨、寿司
天にのぼる鰻
街の洋食屋
菓子の買い食い
著者等紹介
宮本徳蔵[ミヤモトトクゾウ]
昭和5年(1930)、伊勢市に生まれる。東京大学文学部仏文科卒、同大学院修士課程修了。昭和50年(1975)、「浮游」で新潮新人賞を受賞。昭和62年(1987)、「力士漂泊」で読売文学賞を受賞。平成3年(1991)、「虎砲記」で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gen Kato
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作家によるうまいものガイドは、いかにこちらの食欲をそそってくれるかが読みどころ。宮本さんはエピソードとの絡め方といい、達人です。ことに出身地(三重・伊勢)の肉と魚の描写は絶品! 作者のあとがき通り、「ああ、おいしかった」という一冊。2014/04/18
メルセ・ひすい
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8-04 赤15★5 先代林家正蔵は日本橋洋食屋の広間で時折、一門の勉強会を開き、最後にすじ肉の牛めしを客と一緒になって食べた逸話が・・・ カボチャから牛丼・・牛肉の匂い、天にのぼる鰻、街の洋食屋…。古今東西の美味を食べ歩き、東大文学修士の仏文学・相撲・歌舞伎・浮世絵・落語・映画・花街を愛する「最後の快楽主義者」が書いた、誰にも真似のできない「食」の放浪記。2007/01/01