内容説明
スナネズミがやってきた!パソコンのパーツを買いにいった夫が、代わりにモンゴル産のスナネズミを買ってきた。なんでネズミを…と呆れたが、その愛らしい生態に魅了され―都市生活者と小動物の類いまれな共生の記録。
目次
スナネズミがやってきた
個性と習性
雨の夜の出来事
おなじクロでも大ちがい
屋根裏の死神博士
ベランダで、朝風呂
モモの秘密の小部屋
温泉、そして大旅行
新婚さん登場
クロ母さんと子供たち
遊びの発明
白金の赤ひげ先生
難民、出没す
好色の血筋
その形状、人の知るところなれど
著者等紹介
大竹昭子[オオタケアキコ]
1950年東京生まれ。上智大学文学部卒。1979~81年までニューヨークに滞在、文筆活動を始める。エッセイ、小説、ノンフィクション、批評とジャンルを超えた幅広い分野の執筆で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2023/02/08
h
1
観察が細かく感心させられる。それにまったく知らなかったスナネズミが本書を読み終えた今では親しみの対象になっているほど。スナネズミたちの〈種としての生態〉と〈個体別の個性〉のどちらもいとおしい。ただスナネズミの行動の理由について筆者の解釈で押し通されるところも多く、事実なのかそれとも解釈を与えているに過ぎないのかのあいだでの戸惑いがもっとあってほしかった。終始「女性エッセイスト」らしい文体で飾られているためか、どうしても解釈の「型」を感じざるを得なかった。2019/04/03
タピママ
1
著者のスナネズミに対するまなざしが良い!2008/06/23
まっちゃき
0
よくありがちなペットものに終わらず掘り下げた内容でたのしめた。こののち飼うことは断念されたのか。スナネズミに対する思いの深さを感じた。2013/06/28
nagio
0
スナネズミへの愛情あふれる一冊。『動物のお医者さん』とはまた違うスナネズミ像(そりゃフィクションとはもちろん違うわな)。2008/11/12