内容説明
日本の美しさについて、文学、歴史、言葉について発見と刺激、そして味わいに満ちた対話集。
目次
咲く花、散る花に心をよせて―桜詞華集 桜うた千年(岡野弘彦・大岡信・丸谷才一)
ハムレットの「気分」と「先生」の淋しさ 夏目漱石と明治の精神(山崎正和・丸谷才一)
日本にはなぜ言葉による対話がないのだろう? 言葉は国の運命(井上ひさし・丸谷才一)
日本史の最も重大な年を望遠鏡と虫眼鏡で見る 「昭和二十年」を語ろう(鳥居民・井上ひさし・丸谷才一)
あの花やかな襲名披露興行を寿いで 新しい勘三郎の時代(中村勘三郎・関容子・丸谷才一)
文学、風景、美術、藝能―あらゆるジャンルから選ぶ 日本美一〇〇(鹿島茂・三浦雅士・丸谷才一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トンボ玉
24
丸谷才一の対談本です。このなかでは井上ひさしと歴史家の鳥居民の対談が面白かった。井上ひさしとの対談テーマは「言葉は国の運命」で、言語教育の大切さを語っています。国もそうだけど社会も文学の大切さを軽視していると思う。この読書メーターは本好きが多いけど、正直数多くの職場を経てきて本好きな人を見たことないです。会議などでも自分の意見を言うことを嫌い、会社もまた本心は意見を嫌がる。多様な考え方のやり取りに発展の芽があるのに。「過去の考え方や感受性が、原型に近い形で残されているのが文学である。」(デニス・キーン)2014/07/20
悠々人
6
井上ひさしさんとの対談『言葉は国の運命』が面白かった。 丸谷さんの「もっと言葉のやり取りをいなきゃいけませんね。そうしないと、いつまでもムラ社会のままでいなくちゃならない。学校でも家庭でも社会でも市民社会でも」納得です。2014/10/15
Nobuyoshi
3
楽しかった。2016/06/24