出版社内容情報
名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里を、ムラカミ隊長と<するめクラブ>が大発見!驚天動地のファンキー・トラベル。
内容説明
近場の秘境、魔都、パラダイスを徹底探検。
目次
魔都、名古屋に挑む
62万ドルの夜景もまた楽し―熱海
このゆるさがとってもたまらない―ハワイ
誰も(たぶん)知らない江の島
ああ、サハリンの灯は遠く
清里―夢のひとつのどんづまり
著者等紹介
村上春樹[ムラカミハルキ]
作家。1979年「風の歌を聴け」でデビュー
吉本由美[ヨシモトユミ]
エッセイストにして、「アンアン」「クロワッサン」「オリーブ」などで若い女性たちの圧倒的な支持を得た伝説のスタイリスト
都築響一[ツズキキョウイチ]
全百二巻の現代美術全集『ArT RANDOM』を刊行したアート・デザイン編集の鬼才。1998年『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で木村伊兵衛写真賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
46
#Hello,Haruki 再読。春樹さんの旅行記は、色々と発見があります。私も、これからのゆく先々ではぐれ方を楽しんでいこう。2023/03/28
Tadashi_N
30
ちょっと変わった物を面白がる精神が、私に会う感じ。2020/02/29
キジネコ
30
熱海編に「カフカエクスな妄失の迷宮」という一文があります。春樹さんの小説に再々姿を現す満蒙の大地に妄想の帝国を築いた過去の亡霊の影に、風雲文庫という不思議な記念館で読者も再会して お~。それと捨て猫天国江の島編で橋を封鎖して猫嫌いの安西水丸さんを江の島に閉じ込めて画伯の慌てフタメク様をみたい、って春樹さんのイジメッコ気質に爆笑。響一さんを村上先生と信じ込んだオジサンの話もウケました。かなりの時間積みっ放しの駅弁みたいな装丁の本書、なんで買ったんだっけ?と考えてます。結局最後まで読んだんですけど・・・ね。2016/05/30
なる
19
村上春樹、吉本由美、都築響一という一癖も二癖もある人たちが結託して(?)全国もいろいろな珍スポット、あまり知られていない場所に赴いて、独自の視点で感想を描くという内容の、おおまかにいえばエッセイ集の集まりといったところだろうか。国内では名古屋や熱海、清里。国外ではハワイやサハリンにまで赴いている。特に名古屋の喫茶「マウンテン」や、熱海の「秘宝館」といった有名どころから、リゾートバブルで一世を風靡セピアしながら弾けた清里の駅間といったところまで取り上げているのが独特、やっぱり村上春樹の脱力&文章力に納得。2024/06/04
けんちゃん
16
読友さんのご紹介本。村上春樹さんを隊長とする「東京するめクラブ」によるちょっと変なスポットのゆる〜い旅行案内。こういうの好きなんですよね。するめクラブっていうところで、もうやられた感じ。ぶ厚い本ですが、読みやすく、わくわく感たっぷりで楽しめました。残念ながらタイムアップで最後の1章だけ読み切れなかったので、近々あらためて借り直したいと思います。2011/10/05