出版社内容情報
★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。
内容説明
繊細にして大胆。疑り深くて正直。無邪気にして老獪。昭和の大「女傑」作家、平林たい子の素顔をご存じ「群流」視点でみつめた傑作評伝。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店、本の雑誌社勤務を経て独立
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感想・レビュー
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キムチ
42
標題から「妖精って華奢なのでは?妖怪もガリガリが多いのでは」と違和感。体型的に「ふっくらさん」の認識だったから。群さんは彼女を批評するでもなく、淡々と世間話的風情で閉じている。明治末に生まれたたい子の人生、のっけからディープ。小石が、病葉が川の流れにただ流されて行く・・そんな感だ。他力本願、あてずっぽう,幾らでも非難は出来るが彼女なりに思いは常にあった。側面を飾る人脈~林芙美子、壺井夫婦、田川水泡、円地文子、佐藤愛子、瀬戸内晴美など多彩。当然男達も色彩豊か。時折、字面で登場する「作家の目」って?安直!2020/05/11
星落秋風五丈原
17
満州を放浪したのは、食うに困って恋人の義兄を頼っていっただけ。居場所を求めてアフリカを彷徨ったランボオとは大違い。そして男性との付き合い方においては、筋が通っているどころか行き当たりばったり。 ワザと変な笑い方をしてまで、嫌われようとした相手なのに、「えい、面倒くさい。こんなにうるさくつきまとってくるなら、この男の所に泊まってやろうじゃないか。どちらにしろ、女の貞操なんて大したものでありゃしない。」と、あっさり寝てしまう。大体、「面倒くさい」ってたい子さん、恋愛ってそもそも面倒くさいもんなんだってば。 2005/08/15
Yoko Oishi
2
波瀾万丈すぎる生涯に驚き。著作を読んだことはないけど興味がでた。とはいえ、本を読んでも著者が脳裏をよぎりそう。ちょっと男に固執しすぎたり、主張と行動にちぐはぐさがみられる。生きてくのが大変だっただろうなぁ。2014/03/09
takao
1
ふむ2023/05/27