宿老・田中熊吉伝―鉄に挑んだ男の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163663708
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

定年なし、終身雇用の熟練工=「宿老」。大正9年、八幡製鉄所で第1号の宿老に任命された田中熊吉は、昭和47年に98歳で亡くなるまで「高炉の神様」と呼ばれながら、あくまで一介の職工であり続けた―。製鉄に命を賭けた男の人生の深淵に鋭く迫った傑作評伝。

目次

「カチガラス」の里
筑前国遠賀郡八幡村
「溶鉱炉で働きな」
ヘルド職工長の失踪
東田第一高炉の火入れ
日給八十銭の職工に
作業開始式と結婚式
ノイホイザーの帰国
日露戦争と左目失明
「独逸国出張を命ず」
「マッドガン」の威力
溶鉱炉の火は消えず

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
1937年、北朝鮮に生れる。福岡県立八幡中央高校卒業。63年「ジャンケンポン協定」で第3回新日本文学賞受賞。76年「復讐するは我にあり」で第74回直木賞受賞。91年「身分帳」で第2回伊藤整文学賞受賞
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