二人のアキラ、美枝子の山

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163660301
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0095

内容説明

伝説のアルピニストをつなぐ女性と山の戦後史。『氷壁』のモデル松涛明、第二次RCC創設の奥山章。

目次

『氷壁』とアルピニズム―松涛明と奥山章の想い出
北鎌尾根へ―北岳バットレスからの転進
待ち人来たらず―一人ぼっちの穂高越え
風雪のビヴァーク―北鎌遭難の検証と考察
蒼い星―松涛明の死、そして上京
エゴイスト―登歩渓流会と松涛明
影を追って―登歩渓流会と蒲鉾屋「神茂」
ふたたび山へ―松涛明の「戦後」
死ぬことで生きる―風化しない松涛明の面影
孤独と焦燥―第二次RCC創設へ
血が騒ぐ人―奥山章の宿す翳
失意と燻る意思―滝沢スラブの大事故
翳の正体―山岳映画作りと奥山章の涙
クライマーの余生―見果てぬエベレスト
ふたつ目の死―三ツ峠へ行けなかった奥山章
安らぎ―アキラの歩まなかった道

著者等紹介

平塚晶人[ヒラツカアキヒト]
1965年、北海道生まれ。出版社勤務を経て、94年よりフリーランスのノンフィクション・ライター。96年、「走らざる者たち」でNumberスポーツノンフィクション新人賞。登山は東北大ワンダーフォーゲル部にて本格的に始め、主に沢登りを中心に活動を続けている。現在、都岳連・徒登行山岳会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Tadashi Totsuka

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槍ヶ岳で遭難死した松濤明と奥山章の二人と関係のあった 旧姓芳田美枝子さんに作者の平塚晶人が文通で取材し、作品にしたものです。松濤明さんの遭難死についても新しい事実が書かれていて興味深いものでした。芳田美枝子さんのご主人の奥山章さんのことも芳田美枝子さんでしか知らなかった奥山章さんのひととなりが知れてよかったです。 もしも松濤さんが生きていたら芳田美枝子さんは今と同じ人生が歩めたでしょうか?2013/12/20

nan

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★★★2013/01/15

さえ

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松濤さんの遺書の内容がすごい。私は死ぬ時、このような境地に至れるだろうかと考えてしまう。勝手な想像だけど、奥山さんもできることなら山で死にたかったのでは。二人のアキラを繋ぐ美枝子さんは、自立した女性ですね。傍から見たら数奇な運命のようにも見えるのだけど、ご本人はそんなふうに思わないのだろうなぁ。2010/12/12

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