目次
一心行の大桜(熊本県白水村・四月上旬)―戦国時代を駆け抜けた武将の菩提樹
ひょうたん桜(高知県吾川村・四月上旬)―山地の集落にどっしり根づいた御神木
明星桜(佐賀県伊万里市・四月上旬)―篝火に照らされた花びらが宵の明星に見えた
醍醐桜(岡山県落合町・四月中旬)―山間の里の丘の頂に威風堂々の花姿
中越家のしだれ桜(高知県仁淀村・四月上旬)―山肌から吹きこぼれる滝の風情
樽見の仙桜(兵庫県大屋町・四月中旬)―老いの身を若い枝に吸わせる“仙人桜”
本郷の又兵衛桜(奈良県大宇陀町・四月中旬)―みごとな枝ぶりは本邦随一、支柱の無い艶姿
曽爾の山桜(奈良県曽爾村・四月中旬)―深山幽谷の趣き有り、雨の日こそなれ
仏隆寺の桜(奈良県榛原町・四月下旬)―室生の里の孤高の稀少種
海津大崎の桜並木(滋賀県マキノ町・四月中旬)―六百本のソメイヨシノがつくる花回廊〔ほか〕
著者等紹介
宮嶋康彦[ミヤジマヤスヒコ]
1951年長崎生まれ。1975年フリーランスのカメラマンとして活動を始める。1981年東京から標高1500メートルの奥日光に移住。1985年プレイボーイ・ドキュメントファイル大賞受賞。1986年まる5年暮らした奥日光を引き払い再び東京の生活に戻る。以降、一貫して写真の富と言葉の富を融合させて新しい富を築く活動を続けている。テーマは自然。特に人と自然が出合う接点がフィールド
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感想・レビュー
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雪紫
44
魂を抜き取られそうな桜の数々。特に地蔵桜の夜桜魂奪われそう・・・そして昔行ったことある身としては、弘前城の桜の流れる光景を写してくれて嬉しい限り(かなり綺麗だからあれは)。2022/05/04
ゆうゆうpanda
44
海津大崎の桜並木(滋賀県マキノ町)紅枝垂地蔵桜(福島県郡山市)長興山の枝垂桜(神奈川県小田原市)武家屋敷の枝垂れ桜(秋田県角館町)三春の滝桜(福島県三春町)他にも色々素敵な桜があったけど少しでも行きやすそうな場所をピックアップしてみた。あくまでも覚え書きとして。何しろ桜のシーズンともなると近所の公園でも充分感動してしまうから。写真が素晴らしいだけでなく、紹介文も情緒的で良かった。寝袋で桜の元に野宿しながら撮ったという。「木のもとに たび寝をすれば 吉野山 花のふすまを 着する春風」西行みたいなカメラマン。2017/03/13
雉虎堂
0
春が待ち遠しい2010/01/01