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風がページを…―池沢夏樹の読書日記

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  • サイズ B6判/ページ数 317,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163654300
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

つぎつぎに出る新刊書の中から読むべき一冊を選ぶ眼力、魅力を引き出す深い読み、遠きを眺め、近きを極める好奇心。科学から小説へ、史書から旅行記へ、ジャンル無限定、縦横無尽の探索と紹介。書評の達人が今、世に送る最もエレガントなブックレビュー集。

目次

白土三平の食生活、黙示録風小説
汚染された世界
自然までの遠い距離
女たちが食べ物を語る
十九世紀的性格とアンソロジー三点
帝国の台頭とコンピュータの人格
科学の手前、科学の先
おいしい本ときびしい書評
大家の小説、警告、別世界
引用の達人、宇宙の神秘、詩集〔ほか〕

著者等紹介

池沢夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。75年より3年間ギリシアに滞在。87年、『スティル・ライフ』で中央公論新人賞と第98回芥川賞を受賞。93年、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞。94年、沖縄に移住。2000年、『花を運ぶ妹』で毎日出版文化賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

plum

2
「週刊文春」平成10年4月16日号~平成15年9月8日号)掲載 詩を読むというのは,その詩人の波動に同調することであるP194。でも伊藤聚詩集成は市民図書館に行かないとない。あっても閉架だ。池内了の「物理学と神」(集英社新書)への書評はとても魅力的だ。物理学がどうやって神の領土を少しずつ縮めてきたか,別の言いかたをすれば自然と神をいかに分離してきたか,という視点からすべてを語りなおすP288。2015/02/05

海辺で読書

1
冒頭の文句が絶妙。意外な角度かつ適当な表現から切り出される冒頭の一節に、するすると流れる様に終わりまで読み込んでしまった。読書日記という体裁の為、著者の個人的な自由度の高い作品紹介と言ったような内容。書評の様な堅苦しさがなく、また様々なジャンル・年代のものを取り扱っているので、次の本探しの時に重宝している。2015/04/12

Maumim

0
読むべきものをメモする。 V.S.ナイポール「イスラム再訪」 金子光晴「マレー蘭印紀行」 筒井ともみ「舌の記憶」 リチャード・プライス「フリーダムランド」 ベルンハルト・シュリンク「朗読者」 ブルース・チャトウィン ジャイルズ・フォールデン「スコットランドの黒い王様」 松浦範子「クルディスタンを訪ねて」 フレッド・ウルマン「友情」 これらはほんの一部に過ぎず、こんなにもたくさんの本が取り上げられているのに、わたしが読んでいるものは村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」と「銃・病原菌・鉄」のみ。2013/04/03

Chai-Haru

0
昔一度読んで、米原真里さんの書評本と同じく、書いてある本をみな読みたくなった記憶が・・・。もう一度読んでみたいな。『これは面白い、紹介したい』っていう熱意を感じる書評って本と同じくらいに面白い。

イカ男

0
この本にインスパイアされた探書を書き出したら18冊になった。特に「謝花昇集」に挑戦したい。2010/10/23

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