出版社内容情報
絵本作家としてだけでなく、園芸家としても有名なターシャ。三十万坪の庭園に咲く折々の花と、その手入れの秘密を解く写真集
目次
4月まで―春への前奏曲
5月―ガーデンの目覚め
6月―一面の花
7月―デージーの花輪とデルフィニウム
8月―ユリとベリーを楽しむ
9月とその後―収穫のとき
1 ~ 1件/全1件
- 評価
加奈子本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
37
四季折々の写真とターシャの言葉も含まれる解説、添えられたイラスト。ため息が出るほど素敵な庭。冬には雪に覆われるニューイングランド。とても古く見えるけれど20数年前に好みの通りに建てられた家、石垣、コーギー、鳥、ヤギ、そして、250エーカーの庭。多くの種類の草花、その色にまで彼女の好みが生かされている。自然のままに見える庭には、精密な計算と、花がら摘み、植え替え、施肥、数千個の球根や膨大な種蒔きなど、彼女や家族や多くの知人たちの膨大な手間がかかっているのだろう。彼女が裸足で歩く柔らかそうな下草さえ魅力的だ。2024/08/20
かわうそ
23
花を買って部屋に飾る。日本ではいったいどのくらいの人がこれを行っているだろうか?自分でも毎週買って飾りたいと思うけれど、花は安くはなく、日々の生活でその余裕が作りにくい。そう、花は「余裕」なのだ。そこに思いとお金を注ぐという心の余裕であり、それが生活ひいては人生の豊かさに繋がっていくように思う。ターシャは部屋や玄関ではなく、庭全体で多種の花に囲まれている。無造作に見えながらも美しい調和が感じられる。彼女は自然全体そのものを飾っていたのだろう。花や生き物たちと「共に在る」という体現。見事な豊かさである。2015/11/02
まゆら
15
絵本作家であり園芸家でもある、ターシャ・テューダーさんの季節ごとの庭を写した写真集。写真が沢山載っているし、更に文章が多くて読み応えたっぷり。友人で園芸家のマーティンさんによる語りがターシャの人となりと日々の生活を教えてくれます。庭だけじゃなく鳥やヤギの飼育にコーギーの世話、身の回りのことをほぼ一人でやっているのは本当に凄いことだと思います。こういう生活に憧れる方も多いと思いますが、中々真似できるものじゃないなと…全くスローなライフじゃないですね。エネルギッシュなお人柄も魅力的です。2015/11/14
ochatomo
14
リチャード・ブラウン氏の写真と園芸家トーヴァ・マーティンさんによる文でターシャさんこだわりの庭をたっぷり紹介 『250エーカー(約30万坪)に及ぶ敷地の大半は、自然のままに残されている。ただ家のまわりだけは、ターシャの美意識とイメージにもとづいて、計画的につくられている。彼女は自然と遊ぶのが好きなのだ』 『パーティは口実に過ぎない。ターシャが見せたいのはガーデンなのだ』 『好ましい訪問客とは仕事を手伝ってくれる人だ』 原題“Tasha Tudor's GARDEN” 元本1994年 1997刊2019/11/21
春生
8
購入したのは1997年、それから、毎年自分の庭仕事の合間に見る本。ターシャのような広大な庭に比べるとまさに猫の額の我が家。ため息つきながら、憧れの庭を眺めます。最初にこの本を手にとった時、もちろんすばらしい庭に感動したのですが、ターシャの素朴なお洋服や、登場する少女のアンティークな衣装にも目を奪われました。それにしても、キツネノテブクロのりっぱなこと。我が家のは、こちらもこじんまり…。2010/03/27