出版社内容情報
その小説は人気№1、"座談会"など新形式企画を次々に創案した菊池寛のベストを「短篇と戯曲」「話の屑篭と半自叙伝」二巻に新編集
内容説明
文豪・菊池寛の神髄を示す名短篇と傑作戯曲。ヒューマン・インタレスト―人間らしさの面白さ―にあふれる不朽の名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
32
青空文庫にて。読んだのは17編。戯曲以外の菊池寛は殆ど初読。戯曲、歴史物、現代物とバラエティに富んでいる。まぁ読み易いこと。サクサク進む。理性的な心理描写によってグイグイ進んで行くって感じで情緒的な部分が少ない感じ。一番有名なのは「藤十郎の恋」「父帰る」「恩讐の彼方に」(戯曲では「仇打以上」)あたりか。「無名作家の日記」では将来小説家たらんとする青年の懊悩が赤裸々に描写されている。己の才能への懐疑とか嫉妬は今も変わらないのであろうが、当時の同人誌の存在の大きさが伺える。続く2017/10/30
なか
1
「忠直卿行状記」太宰の「水仙」が面白かったので読んだので、最後が結構おだやかだったのにほっとした…(太宰は何を読んだんだろう。説話とかがベースになってそうなので分かんないけど、太宰は太宰感性に訳してる気がする。)。2017/03/27
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