内容説明
書評名人、最後の仕事。晴朗闊達、カラリとあかるいコラム集。本を二倍たのしめることうけあい。
目次
書評千篇
菜の花忌と寒梅忌
「はだか童」の諧謔
細部を楽しむ
モームの画期的な発言
碑に似合わぬ句
尺八伝来物語
私小説の戯画化
「地方人」とは何か
アネさん奮闘す〔ほか〕
著者等紹介
向井敏[ムカイサトシ]
昭和5(1930)年大阪に生まる。大阪大学文学部仏文学科卒。在学中、開高健、谷沢永一らの同人誌「えんぴつ」に参加。電通を経てCM批評『虹をつくる男たち』でサントリー学芸賞受賞。その後『文章読本』を上梓、従来の規範にとらわれない自在で明晰な文章論として喝采される。一方書評家として広汎な読書にうらうちされた独自のコラム批評を確立、『傑作の条件』『読書遊記』『本のなかの本』など多くの著書がある。平成14年1月逝去
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